【BOM】梅野源治がヒジで額を割られ大流血、タイの毒針エルボーに敗れる
BOMプロモーション 『BOM ~ The Battle Of MuayThai ~ BOM WAVE03 – Get Over The COVID-19-』=第2部 2020年12月6日(日)神奈川・大さん橋ホール 【フォト】梅野はこの”毒針エルボー”で額を割られた ▼第8試合 WMC ライト級契約(61.23kg) 3分5R(延長なし・肘あり) ●梅野源治(PHOENIX) 判定0-3 47-49、48-49、48-50 ○キヨソンセン ・フライスカイジム(FLYSKY GYM) “日本ムエタイ界の至宝”梅野が昨年12月のBOMライト級王座戦以来、約1年ぶりの試合に挑む。今年4月の『スック・ワンキントーン』では日本初のWMOムエタイ世界ライト級タイトルマッチに挑む予定も、コロナ禍のため中止に。9月大会も梅野のジムでコロナ感染者が出たために出場を辞退している。 対するキヨソンセンはWMCインターコンチネンタルスーパーフェザー級王者で、ムエタイの二大殿堂であるラジャダムナンスタジアムとルンピニースタジアムなどで200戦近くを経験した。日本国内では”毒針エルボー”の異名を持ち、強烈なヒジで日本人選手を次々と撃破している。 開始直後から梅野が左ローでキヨソンセンの奥足、前足を狙う。着実に削る梅野だったが、2Rにキヨソンセンが右オーバーハンドフックを浅くヒット。近づいた梅野に左ヒジをヒットさせ、梅野の右眉上を横長にカットし、ドクターチェックをうける。梅野は焦りが出たか、強引に距離を詰めたところにキヨソンセンがまたも左ヒジをヒット。まるでピンポン球のように梅野の右額が大きく晴れ上がる。 腫れがひどい梅野は3R以降、積極的に距離を詰めワンツー。至近距離でヒジを狙う。キヨソンセンは組めばグローブや頭を梅野の傷に擦りつける。4Rに梅野が左ヒジをカウンターでヒットさせるが、キヨソンセンは勝ちを確信したか、足を使いカウンター狙いの流しに入る。 最終ラウンドも、逃げるキヨソンセンを追い梅野が突進。キヨソンセンは離れれば左ジャブと前蹴り、接近すれば組んで距離を潰し、梅野にKOチャンスを与えない。最後までキヨソンセンが逃げ切ったまま試合終了のゴングを迎えた。 ジャッジの採点は3者ともキヨソンセンの完勝。噂通りの”毒針”の一撃で、キヨソンセンが元ラジャダムナン王者の梅野を撃破するアップセットを引き起こした。