「食べて幸せに」 コロナ禍で持ち帰り用の恵方巻注文増える
きょう2日は節分。京都府福知山市内のすし店などでは、早朝から恵方巻きの仕込みが行われた。昭和新町の「寿し吉松」でも、店主の飯谷光雄さん(80)らが、注文を受けた大量の太巻き作りに追われている。 吉松は1973年創業で、恵方巻きは毎年予約を受け付け、常連客や近隣住民らに販売。会社単位での注文も多い。今年は新型コロナウイルスの外出自粛の影響で、節分行事も家庭で-と考える人が増えたとみられ、例年より150本ほど多い900本を受け付けた。 仕込みは午前5時ごろから始め、飯谷さんらが手際よく作業。かんぴょう、三つ葉、高野豆腐、卵、かまぼこの5品を酢飯とのりで包み、次々と完成させていった。 飯谷さんは「今年はお断りするほど注文が多く、びっくりしました。コロナ禍で大変なご時世ですが、みなさんに幸運が訪れるよう願いながら作ったので、喜んで食べてもらえれば」と話していた。 恵方巻きは、今年の恵方の南南東を向き、願いごとを思い浮かべながら、黙々と丸かぶりして食べ切ることで、願いがかなうとされている。