Jr.SP・和田優希、初主演舞台『アナザー・カントリー』に意気込み 「看板を汚さないように全力で」
Jr.SP/ジャニーズJr.の和田優希が主演、IMPACTors/ジャニーズJr・鈴木大河が共演する舞台「アナザー・カントリー」が6月24日より開幕。同日、初日公演前に公開ゲネプロ及び囲み取材が行われ、和田、鈴木、おかやまはじめ、上演台本・演出を手掛ける鈴木勝秀が取材に応じた。 【写真】自由奔放な主人公を演じる和田優希 ■少年たちのロマンス、抵抗と葛藤が描かれる 「アナザー・カントリー」は、1930年代のイギリス、未来のエリートを養成すべく上流階級の子息が学ぶパブリックスクールを舞台にした物語。伝統と規律を重んじる男子だけの寄宿生活の中で、少年たちのロマンス、抵抗と葛藤、そして挫折が描かれる。 ■舞台初主演となる和田優希 舞台初主演となる和田は、寮の規律に縛られることを嫌い自由奔放に振るまう学生、ガイ・ベネットを、鈴木は、ベネットとは思想も性格も正反対ながら、彼を常に尊重しつつも影響を与えていく盟友トミー・ジャッドを、おかやまは文学者で良心的徴兵忌避者ヴォーン・カニンガムを演じる。 ゲネプロを終え取材に登場した和田は「ホッとしてます(笑)!」と笑顔に。「本当に今日まで…稽古中も気を張っていたので。ゲネプロまでずっと気を張りっぱなしだったので…」と無事初日を迎えられることに安堵した様子を見せた。 鈴木(大河)も「ストレートプレイ自体、初めてだったので、どうなることかと思ったんですけど、同年代の俳優さんも多いので、お互い話し合いながら、ここのシーンはどうだというのを重ねていった。同年代の俳優さんたちのおかげでやってこれたかなって感じます」と述べた。 ■鈴木大河は普段の生活にも役の影響が… 役作りに関しては、鈴木は「難しい単語が多くて。言ってるうちに、どんどん普段の生活でもまわりくどいような言い回しになっちゃうぐらい(笑)」と苦心を明かし、司会者から「理屈っぽい役柄」だと言われると、自身も「もともと理屈っぽいところがある」と共通点を挙げた。 一方、和田は「(自身の役は)本当に明るくて。若干(自分に)似ているところがある。やりたいことをやりたいようにやるっていう性格は似ている」とコメント。 そのため、やりやすさもあった反面、「やりたいことをやるにしても“俺はこれをやりたい”って外に表すのは、僕は奥手なところもあった」と役柄と違う部分を挙げ「ベネットになりたいなという部分もあったので、憧れの部分もありで色々やらせていただきました」と話した。 ■本当に全力でひたすらストレートを投げるだけだった ジャニーズ事務所の舞台以外に立つのは初の2人。和田は「がっつりお芝居をするっていうのは、なかなかなかったので、特に、テクニックきかせたり、抑揚こうやったりっていう事前の引き出しも一切なかった。本当に全力でひたすらストレートを投げるだけだったので、逆にやりやすかったところはやりやすかったです」と語った。 途中、記者から稽古中のエピソードについて質問が飛ぶと、和田と鈴木が舞台上で顔を見合わせ相談する仲睦まじい一コマも。相談の結果、和田が、共演者たちと顔をあわせてまだ3日目位で、舞台のパンフレット用の取材で「今回のカンパニーについて」という、かなり内容の濃い座談会が行われたことを披露。和田が「みんなどうしゃべろう?みたいな(笑)」と言うと、鈴木は「初めて打ち解けたのが座談会」と同意。 共演者の中では、次期寮長と目される監督生を演じる多和田任益が「ひたすら兄貴でいろいろ話しかけてくれた」(和田)と、チームワークの一端も垣間見せた。 そんなカンパニーを代表して、最後に和田は、1981年に初演、1984年に映画化もされた名作を演じることについて「これまでのその看板を汚さないように全力で」と意気込みを。「舞台主演初だとか、始まってしまうので言ってられないので。最後の最後まで全力でやりきりたい」と力強く宣言した。 舞台は6月24日~7月3日(日)まで東京・よみうり大手町ホールにて、7月7日(木)~10日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて、7月12日(火)~13日(水)まで福岡・キャナルシティ劇場にて上演される。