【ソフトバンク】 近藤健介、来春キャンプは「2・15」スタート「自分のペースで」独自調整
ソフトバンク近藤健介外野手(31)が23日、来春宮崎キャンプの「2・15」スタートを明かした。 小久保裕紀監督(53)が近藤ら投打の主力10人を、独自調整OKの「S班」に指名。近藤は「2月15日からしっかりと全体に入れるようにしたい」と負傷した右足首の完治を目指し、約2週間の猶予期間は自主トレ先の鹿児島・徳之島で調整する。今季は首位打者&最高出塁の「2冠」に輝いた男が、万全の状態でホークス3年目の春を迎える。 ◇ ◇ ◇ 近藤の脳裏には、しっかりしたプランが描かれていた。「特権」は十分に活用し、来季の活躍に生かす。来春の宮崎キャンプは、小久保監督から「S班」に指名された。2月1日に宮崎で始動する必要はなく、独自調整などが認められた。 「(2月1日は)行かないですね。しっかりと、ある程度は体を作りたいと思っていますし、(負傷した)右足首の状態も含めて動ける体で行きたい。2月15日の全体(練習)で何も気にしない強度でできるようにしたい。(キャンプインの)期間が延びたということは自分のペースで練習ができるし、いいタイミングだった。いい時間になる」とよどみなく話した。 9月に右足首を負傷。ポストシーズンで試合復帰も、ホークス3年目の来季はさらに万全を期す。年明けの自主トレは鹿児島・徳之島でスタート。1月末の必勝祈願など球団行事に参加後は再び徳之島に戻り、約2週間の独自調整に励む。 「時間を有効に使いながら。(S班は)初めてなので責任も伴ってくるが、自分のペースでできるので。実戦に出られる体をしっかり作っていきたい」 今季は首位打者と最高出塁率、昨年は本塁打王、打点王、最高出塁率に輝き、ホークスの2年で「打撃5冠」を奪取。だが、まだまだ上を見据える。シリーズ後は打撃練習も行い「(来年も)長打はもっともっと目指したいし、高い位置でパフォーマンスを継続できるようにしたい」と力を込めた。小久保監督が明かした右翼コンバートにも「(守備位置からの)見え方に慣れれば大丈夫。(昨年の)WBCでもやっていますし」と問題はない。 この日は福岡市内で野球教室に参加。ティー打撃の豪快なスイングに子どもたちは沸いた。移籍3年目となる来季も、頼れるバットマンの姿をしっかり披露する。【佐竹英治】 ◆ソフトバンクのキャンプS班 ソフトバンクのキャンプはこれまで「A組」「B組」の2班が基本だったが、小久保監督は来季の春季キャンプから新たに「S班」を創設した。野手は柳田、中村晃、今宮、山川、近藤、投手は有原、松本裕、モイネロ、ヘルナンデス、オスナの各5人。計10人のS班選手は2月1日のキャンプインに参加する必要はなく、2月15日合流の独自調整を許された。調整期間をどこで過ごすかはそれぞれの自由とした。