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痒い水虫は、症状に合わせて薬のタイプを使い分ける! |薬を使わない薬剤師 宇多川久美子のお薬講座

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サライ.jp

夏になるとぶり返しがちな水虫。今年こそ治したい! 前回、水虫向け市販薬の特性をご説明しましたが、市販の水虫薬はスイッチOTCが多く、キチンと使えば効果が期待できます。

症状に合わせて薬のタイプを使い分ける

ドラッグストアの水虫薬の棚には、軟膏、クリーム、液体、パウダー、ゲルなどのさまざまな形状の製品が並んでいます。薬をより効果的にするためには水虫の症状に合わせたタイプ選びも大事です。せっかく塗っても、タイプと症状が合わないと効果が半減してしまいます。 <患部の状態と薬のタイプ分け> ・足の指と指の間のグジュグジュした水虫、水疱のできた水虫など→軟膏、クリーム、パウダータイプを。軟膏と比べ、クリームやパウダーには刺激性があるので、患部が裂けていたり、ただれていたりする場合は軟膏がベストチョイス。 ・乾燥してカサカサしている水虫、角質が厚くなっている水虫→液体やスプレー。素早く広い範囲に塗布できるタイプ。 <形状タイプの特性> ・軟膏:基剤はワセリン。ベタベタするので、しばらくは乾かない。そのベタベタによって薬効成分が患部に長くとどまるため、もっとも効果的。 ・クリーム:軟膏よりスーッと伸びて塗りやすい。皮膚になじみやすく浸透しやすくするために、軟膏に乳化剤などを加えている。刺激性のある成分が使われることもあり、軟膏と比べると若干、刺激性あり。 ・ジェル:クリームよりさらに伸びやすく、また患部にとどまるので“使用感”あり。刺激性はクリーム同様に、軟膏と比べると若干強い。 ・液体:患部にまんべんなく、素早く浸透させることができる。刺激があるので、患部が裂けている箇所には沁みる。スプレータイプと同様、患部に触らず塗布できる。 ・スプレー:広範囲に塗るのに適する。患部に触りたくない人におすすめ。

大事なことは塗りつづけること

現在、市販されている水虫薬は効き目が高く、しばらくきちんと塗っていれば症状が改善することが多いと思います。 ただ、水虫の場合、ここからが肝心です。薬剤師としては「治ったと思っても1~2か月は塗ってください」という指導をしたいところです。 水虫薬の使い方として、水虫ができているのは右足の中指だけでも、「右足の指にまんべんなく塗る」「両足に塗る」といった指示をする医師や薬剤師もいます。白癬菌が皮膚の奥深く、広範囲に潜んでいる可能性があるからです。また水虫歴や生活習慣にもよりますが、白癬菌は、右足に症状が出れば左足にも感染している可能性が考えられるからです。 そのため水虫薬は広範囲に長く塗るのが基本です。痒みが治まっても2か月ぐらいは使いつづけたほうが、より効果が高まります。治ったと思っても、夏になるとぶり返す人は特に、ここでやめずにもうひと踏ん張り塗りつづけるといいでしょう。 ところで前述した「ラミシールプラス」や「ブテナロック」はよく効くのですが、ドラッグストアでは2000円前後とそれなりに高価です。1本使って症状が治まったとしたら、続けて2本、3本と買うのは、ちょっとためらいが生じるかもしれない価格帯ですね。しかし、繰り返しますが痒みが消えた段階で、もうひと押し、塗りつづけるのがベターな選択です。 値段が気になる場合、ドラッグストアには1000円前後の価格帯の水虫薬も売っています。効き目はテルビナフィン塩酸塩やブテナフィン塩酸塩を使った薬より下回るかもしれませんが、これらの主成分も抗真菌剤であり、かゆみ止め成分が入っています。この価格なら迷うことなく2本、3本と買えて、長期間、広範囲にわたって塗りつづけることができ、結果的に白癬菌をしっかり退治できるかもしれません。このように市販薬を選ぶ際は、価格と効果を見比べて選んでください。

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