「貯蓄型保険」は不要 貯蓄と保険は分けて考えるべき理由を解説
「貯蓄型保険の方が投資と比べて安定していると聞いたけど」 「貯蓄と保障がセットになっている方がお得感がある」 元記事で画像を全てみる 「保険に加入するなら掛け捨てよりも戻ってくるタイプの方が良いのかな」 こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 ですが今の時代、貯蓄型の保険や使わなかった掛け金が戻ってくるタイプの保険はおすすめできません。 貯蓄効率は悪くなりますし、掛け金が高い保険ばかりです。 本記事では貯蓄と保険は分けて考えるべき理由について解説していきます。
貯蓄型保険での戻りは低利率
貯蓄型保険での戻りは低利率です。 インデックスファンドの方が期待値が高いです。 貯蓄型保険に加入される方の目的は ・ 安定的に増やしたい ・ 保障もセットで確保したい この2つを同時にかなえることだと思います。 ですがこの考え方が危険です。 セットにするとお得感がありますが、逆効果です。 ■【デメリット1】利率が低い上に経費が引かれる まずは増やすという観点からです。 保険料として払ったお金が増える理由は保険会社が掛け金を運用しているからです。 その運用先が円建て保険だと日本国債、米ドル建て保険だと米国債になります。 国債運用というのは非常に低リスクですが、その分運用益も少ないです。 貯蓄型保険は10年以上の長期での積立ですが、その長期運用で得られるリターンも非常に少なくなってしまいます。 その上、保障分の経費もしっかり取られてしまいますので戻り率は限定的です。 銀行預金と比べると確かに増えますが、その期間、はやりのインデックスファンドで運用する方が期待値はダントツで高くなります。 ・ 毎月掛け金を払うだけで運用してくれるから楽だ ・ 投資のことは何もわからないから保険の方が安心 なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、インデックスファンドの積立も同じくほったらかしで大丈夫です。 投資の鉄則は長期的に継続することです。 例えば積立NISAで買い付けできるファンドは金融庁も認めた優良ファンドのみですので基本的にハズレはありません。 保険と同様にほったらかしにしておけば勝手に運用されていきます。 無駄な経費を引かれない分、保険よりも運用期待値が高いことは想像に難くないと思います。 ■【デメリット2】保障を確保するための掛け金が高い 保障の観点からも貯蓄型保険で得られる保障額は限定的です。 死亡保障を確保できる貯蓄型保険は「終身保険」ですが、掛け金が非常に高いです。 35歳男性で1000万円の死亡保障を確保しようとすると円建て終身保険だと月額3万円を超えてきます。 子どもがいる家庭だと死亡保障1000万円は少な過ぎるのでさらに保障を追加する必要があります。 であれば最初から費用対効果の高い掛け捨て死亡保障で必要な金額、必要な期間備える方が効果的です。 収入保障保険という掛け捨て死亡保障なら35歳男性で月額3000円ほどで約3000万円の保障を確保できます。 浮いた分の掛け金を期待値の高いインデックスファンドに回す方が貯蓄効率も保障も良くなりますのでぜひご検討ください。