原材料高騰で苦しむケーキ店が値下げ『108円シュークリーム』を販売するワケ 専門家は「円安解消しても物価が下がらない」
東北放送
1年を通して値上がりが続いた物価。店にとっては厳しい状況の中、消費者離れを防ごうと各企業は奮闘を続けています。その取り組みと物価高はなぜ起きているのか、そしていつまで続くのか取材しました。 【写真を見る】原材料高騰で苦しむケーキ店が値下げ『108円シュークリーム』を販売するワケ 専門家は「円安解消しても物価が下がらない」 ■ケーキの材料も軒並み値上がり 今年も残り1カ月。ホイップクリームしぼる2週間後に迫ったクリスマスの食卓を彩るクリスマスケーキ。 益野製菓 益野広夢取締役: 「もうすでにソールドアウトも出ていて、毎年くまちゃん系のケーキは一番早く売り切れてしまう」 仙台市青葉区のアルパジョン仙台一番町店。この会社は、県内に7店舗を展開していて、合わせて8000台以上のクリスマスケーキの予約があります。しかし、ここにも物価高の波が押し寄せているといいます。 益野製菓 益野広夢取締役: 「お菓子作りのメインの材料になるものが、軒並み値上がりしている状況」 円安や物流コストの上昇が続き、総務省の小売物価統計調査によりますと、砂糖の小売価格は去年に比べて20円上がり、チョコレートの小売価格も産地・西アフリカのカカオ不足で、49円上がりました。 ■シュークリームを値下げし108円に、そのワケは ケーキに欠かせない材料が軒並み値上がりするなか、この店では今年、人気のシュークリームを品質そのままに259円から108円に値下げしました。 値下げに踏み切ったのは、お客さんへの感謝の気持ちを示すと共に、客足を伸ばすのが狙いです。 客: 「街に来たときはこれを買ってつまんで帰る」 「100円で買えるというのとクリームがすごくおいしいので、気に入って週に3回くらい来ている」 話題性もあって来店する客も増えたといいます。地道な努力が少しずつ実を結び、今年のクリスマスでは成果が出ました。 益野製菓 益野広夢取締役: 「きょう(4日)の時点で去年と比べると30%ほど予約台数が増えていて、非常にありがたい。今年1年100円のシュークリームなど、お客さんに還元を続けていたので、そういった部分でお客さんに選んでいただけているのかなと」
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