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子育ての悩みオンライン座談会 子の選択を応援できる親に おひさま日記愛読の母ら11人集う

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琉球新報

 本紙で連載10年を迎えた「ひなとかのんのおひさま日記」の作者・森山和泉さんと福祉のプロたちが一般の参加者と子育ての苦労や工夫を語る「凸凹ゆんたくサロン」(凸凹ゆんたくサロン、琉球新報社共催)が9月26日夜、オンラインで開かれた。「おひさま日記」を愛読する子育て中の母親ら11人が参加し「他の人の経験を聞いて励みになった」などと語った。  フリースクールや子どもの居場所で若者支援に関わる坂本将吏さんがファシリテーターになり、参加者の声を受け止めながら、放課後等デイサービスIMUA(沖縄市)の山城健児さんと森山さんが自らの経験や知見を語った。参加者らは「発達に凸凹がある子どもの小学校入学が心配」「小学生の子どもが学校が好きではない。学校以外の選択肢がほしい」などと子育てにまつわる思いや悩みを音声やチャットで伝えた。  森山さん、坂本さん、山城さんにはともに、子どもの不登校や登校しぶりの経験があった。森山さんは娘が小1から3年間登校せず、続く3年間は部分的な母子登校を続けたという。「『学校に行かないでどうするつもり』と言いたくなるが、子どもはいつか自分で選択をする。親の思いを押し付けず、どのような内容でも、その選択を応援できる親でありたいと思ってきた」と振り返った。  坂本さんは「不登校の支援もしている自分の子が学校に行きたくないと言いだしたことに、周囲の目が気になり、完璧な親でなければならないと思っている自分に気付いた」と明かし、森山さんに親としての葛藤を聞いた。これに対して森山さんは、当時相談した小児科医の「悩んだ時は、お母さんにとって楽しいこと、面白いことを選んでいい」との言葉に気持ちが楽になったと語り、先生の言葉を思い出して子どもと昼寝したり海に行ったりしたという。  山城さんは子どもの問題行動について「大人を困らせようとしてやっているのではない」とし「行動の善しあしを判断せず『子どもは何とか自分を守り現状を打破しようとしている』と見るよう心掛けている」と話した。  参加者からは「思春期の子どもの暴言や暴力に困っている」との声もあった。森山さんも娘が幼い頃からかんしゃく持ちで解決策は今も分からないという。「子どもが大きくなると暴言の内容もぐさっと刺さる。自分も売られたけんかは買ってしまい、近所の目があるマンション住まいであることが抑止力になるほど親子で大変なことになっている」と打ち明けた。さらに「子どもは、親の『もう少し頑張って』との言葉で行き場がなくなる。ネガティブな発信を受け止め、『よく頑張ってるよね』と認めてあげることも必要」と語った。  山城さんは「イライラに直接触れると手が付けられなくなる」とし、子どもに睡眠不足や疲労がないか、食事を取れているかなど精神状態に影響する要因に気を配ると答えた。坂本さんはストレスがたまった状態では「爆発のきっかけは何でもよかったりする」とし、ストレスを緩める必要性を指摘。ゲームでも飲み物でも、子どもが「心地いい」と感じそうな選択肢を大人が幅広く提示することが大切であると3人は一致した。  参加者からは「子どもの選択を信じていいと聞いて、楽になった」「『うちも同じ』との言葉に救われた。あしたからまた頑張れる」などの感想が寄せられた。     ◇     ◇  「凸凹ゆんたくサロン」は10月に第2回目の開催を予定している。感想や問い合わせはメールdekobokoyuntaku@gmail.comまで。

琉球新報社

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