「人生に疲れたときに見たい映画」3選! 映画好き編集者のおすすめ作品を紹介【12月1日は映画の日】
本日12月1日は「映画の日」です。映画の日は、明治時代だった1896年11月25日~12月1日の期間に神戸市の「神戸倶楽部」にて初めて映画が一般公開されたことを記念し、1956年に「一般社団法人・映画産業団体連合会」が制定した日。「会期中できりの良い日」として、12月1日を記念日としたそうです。 【画像:「人生に疲れたときに見たい」映画10選を見る】 毎年映画の日には、全国各地の映画館で割引キャンペーンなどを実施。普段あまり映画館で映画を見ないという人も、この機会に劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。 今回は「映画の日」に合わせて、「劇場へ足を運ぶのは難しい」という人でも配信で楽しめる「人生に疲れたときに見たい映画」を紹介します。 「仕事が忙しい」「時間に余裕がない」「自由に使えるお金が少ない」「人間関係がうまくいかない」などなど、「生きていくのって本当に大変だな……」と人生に疲れる瞬間はどんな人にもあるものなのではないでしょうか。 外的要因の場合は自分の力だけで解決することはなかなか難しいですが、行動を起こす元気があれば、問題やストレス要因に別の角度からアプローチしてみようと気持ちを切り替えることもできますよね。今回は、「人生に疲れちゃったな」と思ったとき、心の元気を少し回復してくれるような、そんな映画作品を映画好き編集者が紹介します。 無理はせず、余裕があるときに、温かい飲み物片手に見てみてくださいね。 ※本記事で紹介する作品の中には、「映像倫理機構(映倫)」等がレイティング(年齢制限)を定めている作品も含まれます。
●カモン カモン
「カモン カモン」は、2022年に公開された作品。全編モノクロで映し出された、叔父と甥の日々を描くヒューマンドラマです。 ニューヨークで一人暮らしをしているジョニーは、ラジオ局に務めるジャーナリスト。ある日ロサンゼルスに住む妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。ロサンゼルスで甥との共同生活を始めたジョニーですが、慣れない子育てに振り回されてばかり。しかし、ジェシーが彼の仕事に興味を持ち始め、二人は少しずつ打ち解けていきます。そんな矢先、仕事でどうしてもニューヨークへ戻る必要に迫られたジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるのでした。 【映画好き編集者の推しポイント】 同作は、数日間親代わりを務めるジョニーが、好奇心旺盛でさまざまなことに興味を持つ甥のジェシーに振り回される様子を主に映し出す作品。こう書くと非常にシンプルでどこにでもあるような話に思えますが、孤独を抱えた大人と子どもの心のやり取りを、おとぎ話にも思えるような“物語”として描いているのが同作の魅力です。ジョニーとジェシーがベッドに横たわり、それぞれが思っていることをポツポツと口にするシーンは優しさにあふれており、心の緊張がほどけていくような、そんな気持ちにさせられます。