正代痛すぎる3敗目…照ノ富士を攻めきれず「足から崩れた」 千秋楽は逆転Vへ「2番取る」【大相撲】
◇23日 大相撲初場所14日目(両国国技館) 勝機は間違いなくあった。ただ、ものにできなかった。正代は悔しさをにじませ、花道を引き揚げた。3敗目となる痛すぎる1敗を喫し、「何度か土俵際でチャンスがあったので、そこで決めきれなかったのが悔しい。スタミナ切れというか、足から崩れたので…」と振り返った。 【表で詳しく】大相撲初場所千秋楽の取組 照ノ富士との一番は熱戦になった。立ち合い力強く当たり、すぐにいなしてから、中に入ろうとした。右下手を取った。攻めたが、照ノ富士が小手投げをうち、攻めきれない。今度ははたいて、相手が前のめりとなったところを横から押した。 「詰めを早くできていたら違った結果だったかな」 この最大のチャンスも生かせなかった。圧力をかけきれず、すぐに反転され、逆に押され、最後は引くように動いた時に前に落ちてしまった。八角理事長(元横綱北勝海)は「正代が辛抱できなかった。自分で引いてだから。押し返さないといけないところを引いてしまった」と指摘する。 13日目まで同じ2敗だった大栄翔が先に勝っていたため、負けられない一戦だったが敗れた。1差。もう勝つしかない。大栄翔が勝てば届かないが、決して望みは捨てない。「負けてしまったものは仕方ない。あと2番取るくらいの気持ちで、集中を切らさず、思い切りいけたらと思います」と正代は言葉に力を込めた。
中日スポーツ