さすが頼れる“ガチ枠”堀慎吾、一人気を吐く3勝目でチームは12試合ぶりトップ/麻雀・Mリーグ
トップを渇望するチームにそれをもたらしたのは、“ガチ枠”のこの男だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」11月23日の第2試合でKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)が今期3勝目を獲得、チームに実に12試合ぶりの勝利をもたらした。 【動画】まだ慣れない堀慎吾、勝利のポーズ この試合の対局者は堀、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)の並びでスタート。 東2局、鈴木の先制リーチを受けた堀は、赤牌3枚を抱えたリーチで追いかけ、これを一発ツモ。1万2000点のリードを獲得した。東4局ではリーチ・一発・平和・ドラ・裏ドラの8000点をアガり、これでダントツに。その後もライバルの親のチャンスをつぶす加点が続き、終わってみれば連荘なしの全8局、堀は半分の4局をアガり、放銃なしのパーフェクトゲームで快勝、自身3勝目を手にした。 インタビューでの堀は、快勝に喜色満面というよりは、まずはひと仕事終えた、という表情。チームに12試合ぶりのトップをもたらした、安心感がにじみ出ていた。チームの現状について堀は「僕がそこまで勝ててないというのが(下位に沈んでいる)理由だと思いますし、みんな一生懸命打っているので、僕がプレッシャーをなくせていけたら」と語り、チーム浮上のためにまず自分がトップを取るという、責任感を口にした。 この堀の声を聞いたファンからは「良い補強だったわ」「数戦見て堀さんはガチで強いと思った」「今日は流石でした!」「大口叩くだけある」「次もしんご頼むで」とエールが飛び交った。 昨シーズン、序盤からポイントを荒稼ぎしたエース沢崎誠(連盟)が今期はここまで思わぬ不調、他の2選手もマイナスポイントで苦しむ中、堀は唯一プラスを稼ぎ、出場試合は最多の9試合を重ねている。また、他3選手が1勝ずつに対して、今日までに堀は3勝を挙げ、開幕前のインタビューで口にしていた「ポイントを持ち帰るのが仕事」という“ガチ枠”での採用の期待に十分応えている。 チームの支柱でもある沢崎はもちろんのこと、この日の第1試合でたくさんの攻めを繰り出しながらもラスを押し付けられた岡田紗佳(連盟)、そして内川幸太郎(連盟)がそれぞれ昨シーズンも見せたような持ち味を出せるようになれば、堀が重ねるポイントをさらに伸ばし、上位を狙う体制もできあがる。今日はその起点となりそうな、快勝劇だった。 【第2試合結果】 1着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)5万800点/+70.8 2着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万5200点/+5.2 3着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)1万5200点/▲24.8 4着 セガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)8800点/▲51.2 【11月23日終了時点での成績】 1位 EX風林火山 +366.9(28/90) 2位 赤坂ドリブンズ +269.8(30/90) 3位 渋谷ABEMAS +128.3(28/90) 4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +13.0(28/90) 5位 U-NEXT Pirates ▲106.4(30/90) 6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲176.1(30/90) 7位 セガサミーフェニックス ▲218.9(30/90) 8位 TEAM雷電 ▲276.6(28/90) ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)