熟年夫婦の後悔1位は「資産形成」後悔しないためのマネープランの立て方
人生100年時代。老後生活も長く、年金や貯蓄などさまざまなお金の不安を抱えている方も少なくないでしょう。実際、結婚30年以上の熟年夫婦の後悔1位は「資産形成・資産運用」であるというデータも出ています。今回は、いざ老後を迎えたときに後悔しないよう、人生の設計書となるマネープラン・ライフプランの作り方をご紹介します。
やはり一番の問題は「お金」
松井証券株式会社が全国の夫婦800人(若年夫婦:結婚3年以内の20~30代男女400人/熟年夫婦:結婚30年以上の50~60代男女400人)を対象に実施した「夫婦の家計管理事情に関する調査」によると、熟年夫婦が最も後悔していることは「資産形成・資産運用」であるそうです。 若年夫婦へのアンケートでも「まだやっていないことのなかで、やらないで将来後悔したくないこと」として「資産形成・資産運用」が1位に挙げられているところを見ると、夫婦の大きな問題として資産形成は切っても切り離せないものであることが分かります。同調査では「熟年夫婦からの提唱」として、資産形成・資産運用のスタートは「結婚時までに始める」ことがベストだといわれています。 それでは、若年夫婦がこの先後悔しないためには、どのようなことに取り組んでいくべきなのでしょうか。2人の将来を可視化するマネープラン、およびライフプラン表の立て方を見ていきましょう。
ライフイベント・必要経費を可視化する
節約に取り組んでいるご家庭など、日常的に家計簿で支出を管理しているという方もいるでしょう。しかし、共働きで相手の収入や貯蓄を把握していなかったり、年金や老後生活に漠然と不安を抱えていたりする人も少なくありません。子どもの教育など、いくらかかるかをひとつひとつ考えるのは頭が痛くなってしまいそうですよね。 しかし、マネープランを立てておけば、いざというとき「準備が足りなかった」と後悔するのを防ぎやすくなります。ライフイベントと組み合わせた「ライフプラン表」をあらかじめ作成しておくことで、「何年後までにこのくらい貯金しよう」という目標がはっきりし、節約もしやすくなるのです。子どもを留学させたい、豪華な海外旅行をしたい、起業したい……といったさまざまな夢も、ライフプラン表を作ることで夢から目標にしましょう。そのためには、ライフイベントと必要経費をしっかり可視化することが大切です。