最もリスクが低く効果の高い「標準治療」を選択。女医81人に聞いた、「がんとの向き合い方」
今や2人に1人はなるともいわれる「がん」。若々しくイキイキと輝いている40~50代の素敵女医の皆さんは、この病気にどう向き合っているのだろう? もし自身ががんになったときどんな選択をするかについて聞いた。
あなたががんになったとき、標準治療以外も考えますか ?
もし自分ががんを発症したら、素敵女医たちはどんな治療法を選択する? 「膨大なエビデンスに最良と裏付けられた標準治療が基本」というのは皆、同意見。「状況によっては、厚労省が認めている先進医療(現在は陽子線治療)などの選択を相談する可能性もある」という人も。 「がんは今や治る可能性のある病です。理由は3つあると私は思っています。1.診断能力が上がった。2.治療の手技が精密になった。3.薬が飛躍的に進歩した。そして、大規模治験によって最もリスクが少なく効果があると認められているのが、がんの『標準治療』です。がん治療にはリスクが伴う場合がありますが、標準治療はそれを最小限に抑え、なるべく効果を高める治療法といえるでしょう。患者にとってのメリット・デメリットが明らかになっていて、上手に病とつき合うには安全かつ最良な治療法です」(美夏クリニック・石井美夏先生) 延命が望めない場合に大切な緩和ケア(標準治療をしながら、少しでも快適にいい状態で延命していく)について、ケアができる病院が少ないという問題を指摘する人もいた。 ◆今回ご協力いただいた81人の素敵女医データ 美容皮膚科 18人 産婦人科・婦人科 11人 歯科 9人 内科 8人 眼科 7人 皮膚科 6人 形成外科 6人 心療内科・精神科 5人 整形外科 3人 美容外科 2人 麻酔科 2人 乳腺科 2人 耳鼻咽喉科 1人 泌尿器科 1人 イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子