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Microsoft参入に対抗 「CPaaS」のTwilioの賭け

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 新型コロナで盛況のクラウド通信プラットフォームで大型買収があった。クラウドAPIを提供するTwilioが32億ドルを投じてCDP(カスタマーデータプラットフォーム)のベンチャーを買収すると発表したのだ。Twilioは市場をリードしてきたが、Microsoftから挑戦状を突きつけられたところだ。 ■APIで通信機能を追加できるTwilio  Twilioは2008年の創業。開発者がWebサービスAPIを使って音声通話やテキストメッセージなどの通信サービスを追加できるプラットフォームサービスを提供している。いわゆる「CPaaS(Communications Platform as a Service)」だ。  通常、アプリケーションを通話やSMSなどと連携させるのは面倒だが、TwilioはHTTPを使って、アプリケーションやWebサイトにわずかなコードを追加するだけでコミュニケーション機能を組み込むことができる。  その手軽さが受けて成長し、2016年にIPOを達成。現在、Uber Technologies、Facebookなど多くの大手顧客を抱える。業務に合わせたオリジナルのコミュニケーションツールを簡単に開発できるのが強みだ。  Wall Street Journalによると2020年第2四半期のTwilioの顧客数は20万で、前年同期(16万)から25%増えた。現在の時価総額は450億ドルにのぼる。新型コロナの中で進む企業のオンラインコミュニケーション移行の恩恵を受けている。  そのTwilioに対し、強力なライバルが立ち上がった。9月末、Microsoftが「Ignite」で発表した「Azure Communication Service」だ。Microsoft Azureの拡張機能として提供し、開発者はAPIを使って音声・動画通話、チャット、SMSをWebサイトやアプリケーションに追加できる。  「大手クラウドプロバイダとしては初めての、完全にマネージドされたコミュニケーションプラットフォーム」(公式ブログ)という。これはAWSやGoogle CloudなどとのIaaSでの競争での優位性に加え、TwilioやMessageBirdなどのベンチャー企業への挑戦状でもあると読める。  一方、TwilioはMicrosoftにとって顧客でもある。

クラウド Watch,岡田陽子=Infostand