「今シーズンの感謝を込めて」 小屋閉めって、めちゃ楽しい! 冬支度の立山へ
初雪の知らせが次々と届き、毎日ソワソワしているスキーヤー、スノーボーダーも多いのではないでしょうか。高山の山小屋では、これから迎える厳冬期を前に、小屋閉めの準備に追われています。 ◆【画像】昼間は立山の絶景、夜は満天の星! 小屋閉めは一年間で最大の山小屋イベント!(写真14枚) 一方、今のところ降雪が少なく「初滑りはどこにしようか?」と悩んでいる人も少なくないはず。私もその一人です。例年なら立山でシーズンインするのですが、今年はやはり雪が少なく、スキーは難しそうと判断しましたが、やはり初冬の立山には行ってみたい。それに、営業を終了する小屋閉めで登山シーズンの締めくくりをしたい。そんな思いで玄関口の扇沢に向けて出発しました。
■立山黒部アルペンルート、日本唯一のトロリーバスがついに廃止……
「立山黒部アルペンルート」を利用して長野県側から立山に行くには、扇沢から電気バス・ケーブルカー・ロープウェイと乗り継ぎ、最後はトロリーバスに乗車して室堂へと到着します。しかし、そのトロリーバスが11月30日をもち、廃止されると聞き驚きました。社員の方に伺ったところ、修理用パーツがもうなくなっていて、今後の継続運行が難しくなったため、やむなく廃止に至ったとのことでした。筆者が愛好する“絶滅危惧種”のテレマークスキーも同様の悩みを抱えているため、とても残念な気持ちになりました。 開業以来28年間にわたり、無事故で運行できたとのこと。関係者の皆さん、大変お疲れさまでした。来シーズンからは、電気バスが新たに運行するようです。 室堂に到着して周囲を見渡すと、やはり少雪であることがすぐにわかりました。いつもなら、足慣らしにまず滑る室堂山もとても滑れそうにありません。それでも、下界ではまだまだ見ることのできない今年初めての雪に心が躍るのでした。 さて、室堂平の散策を始めようかと、軽アイゼンのラチェット式ベルトを引っ張るといきなり切れてしまいました。スキーバンドでなんとか代用しましたが、シーズンイン“あるある”です。やはり出発前に道具の点検を欠かしてはいけないことを改めて感じました。30年間愛用しているソレルのカリブーもそろそろ心配になってきました。