米GM、無人タクシー事業から撤退 ホンダと日本展開も中止を検討
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は10日、無人タクシー事業から撤退すると発表した。傘下で事業を手がける「クルーズ」への資金提供を取りやめる。GMとホンダは、日本で2026年に無人タクシー事業を始める予定だったが、これも中止を検討するという。 無人タクシーは、多数のセンサー類を搭載した車が周囲の状況を判断して自動で動き、客を運ぶサービス。スマートフォンのアプリを使って利用する。米国の一部地域では有料サービスが展開されている。 GMは16年にクルーズの株式の過半を取得した。ロイター通信によると、GMはこれまでに100億ドル(約1.5兆円)以上をクルーズに投入して無人タクシーの開発を進めてきたという。しかし昨年10月、クルーズの車両がサンフランシスコで人身事故を起こし、全米で有料サービスの提供を停止。開発が停滞していた。
朝日新聞社