「futureshop」、連携強化で選択肢拡充 ニーズに合わせコンテンツ施策提案
フューチャーショップが提供するSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop(フューチャーショップ)」は、ファッション企業の販売促進やUI/UX向上につながる機能拡充・連携を促進している。動画やスタッフ投稿などのコンテンツ拡充や、配送のリードタイムの明示などの機能強化が好評だという。 今年7月には、動画プラットフォーム「YouTube(ユーチューブ)」のEC連携機能「YouTubeショッピング」との連携を開始した。連携により、「futureshop」利用事業者は、ECサイトで販売中の商品を自社のYouTubeチャンネル上に表示できるようになった。「YouTube」上の動画、ショート動画、ライブ配信上に掲載することも可能だ。 「ファッションに関するお悩みを解決するような動画を『YouTube』で配信していた事業者さんは、今回の『YouTubeショッピング』との連携をうまく活用して、販売につなげている。動画を見たユーザーのコンバージョンは高いと聞いている」(取締役セールス・マーケティング部 統括マネージャー 安原貴之氏)と話す。 同社はライブコマース機能「Live cottage(ライブコテージ)」も提供している。同機能は自社ECサイト内でライブ配信でき、購入につなげやすい特徴がある。ライブコマースは比較的、既存の顧客との関係を強化しながら、購入につなげる目的で実施するケースが多い。新規顧客の獲得も期待できる「YouTubeショッピング」とライブコマースを使い分ける事業者もあるという。 <幅広いコンテンツ施策> 今年10月には、顧客体験向上プラットフォーム「LEEEP(リープ)」との連携を開始した。「LEEEP」は比較的手ごろに導入でき、動画やスタッフ投稿・レビューなどのコンテンツをノーコードでECサイトに実装することが可能だ。 すでにスタッフの評価などに強みがあるスタッフDXツール「STAFF START(スタッフスタート)」や、UGC(ユーザー生成コンテンツ)や動画、スタッフ投稿を一元管理できるビジュアルマーケティングツール「visumo(ビジュモ)」とも連携している。 今回、「LEEEP」とも連携したことで、EC事業者のニーズに応じたコンテンツ活用のツールを提案することができる体制を整えた。 <新配送機能でUX向上> 今年1月に実施した配送機能のアップデートも好評だ。「最短お届け可能日」を表示できるように機能がアップデートしたことで、配送の顧客体験価値を向上できるという。 「リードタイムをSKUごとに設定できるようにした。ユーザーは購入時に、今日の何時までに買うと何時までに届くかを把握できる。EC事業者さんからも昨今の物流業界の状況を踏まえて、『送料を安くしたり、早く届けるよりも、配送のUXを高めたい』という要望をいただいていた。機能拡充でその声に応えることができた」(同)と話す。 <制作支援機能を提供> 今後、よりリーズナブルに売り上げを上げやすいECサイトを構築できる機能を提供する予定だ。 もともと「最初から投資をしてECサイトを構築しましょう」という考えから、制作会社を通してしっかりとしたECサイトを構築することを推奨しており、「futureshop」での構築に精通した制作者を認定する「futureshopマイスター」制度も整えている。 制作支援機能では、ECサイトの運用効率をどのように高めるべきかを良く理解している制作会社が予め用意したフューチャーショップ向けのパーツを再利用してECサイトを構築できるようになる。そのため、運用効率の良い、自走しやすいECサイトを、より効率的に制作できるという。
日本ネット経済新聞