日本の富裕層は何パーセント?富裕層が実践している「お金の使い方」の共通点とは
「富裕層」という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。おそらく多くの人が、経済的に余裕があり、老後の心配をする必要がない、ゆとりのある暮らしを送っている人々を想像することでしょう。 ◆【図表でチェック】日本の富裕層の割合は? 2023年11月に行われた国民生活に関する世論調査では、約72%の人が現状の資産や貯蓄に満足していないと答えています。また、約60%の人が「今後の収入や資産の見通し」に不安を感じていると答えています。 このように、日本経済や景気が不安定な中で、多くの人が将来の生活に経済的な不安を抱いているようです。そのため、「富裕層」という言葉には羨望や憧れを感じる人も多いのではないでしょうか。 今回の記事では、富裕層とはどのような人々なのか、その定義を説明しつつ、彼らがどのようにお金を使っているのか、消費動向について考えてみたいと思います。 富裕層になるのは簡単ではありませんが、彼らの消費傾向を学び、その考え方を生活に取り入れることで、何かしらの変化をもたらすことができるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
富裕層の現状
「富裕層」とは、一般的に潤沢な資産を持ち、経済的な安定と豊かな生活を享受する人々を指します。 ●富裕層とは 富裕層というワードに明確な定義は与えられていないものの、株式会社野村総合研究所によるデータによると、富裕層を純金融資産(金融資産から負債を引いた額)によって以下の3種類に分類しています。 1. 準富裕層:純金融資産が5000万円以上1億円未満の世帯 2. 富裕層:純金融資産が1億円以上5億円未満の世帯 3. 超富裕層:純金融資産が5億円以上の世帯 ※純資産額で考えるため、仮に金融資産が1億円あっても、住宅ローンなどの借入金がある場合、その分を差し引いた金額で資産額を考えることになります。 ●日本における富裕層の割合 野村総合研究所のデータによると、2021年時点の日本全体で富裕層は139万5000世帯、超富裕層は9万世帯となっており、合わせて約148万5000世帯存在しています。 これは2021年時点の日本全体の世帯数(5191万4000世帯)の約2.8%にあたります。 ●富裕層になる3パターン 富裕層には、その成り立ちにより主に3つのパターンが存在していると言われています。 1.起業や事業の成功など、一発で大きな資産を得たパターン 2.相続や親の事業を引き継いで資産を得たパターン 3.士業など高収入な職に就き着実に資産を増やしたパターン どの区分であるかによって消費動向も異なることが考えられますが、今から富裕層を目指す人にとって参考となるのが1か3ではないかと思われます。 このような人たちは、どのようなお金の使い方をしているのでしょうか。