新濱立也、500mで年内最終戦をV締め 高速リンクの次戦へ「もう1回、33秒の領域に戻りたい」…全日本スピードスケート
◆スピードスケート全日本選手権第1日(13日、青森・YSアリーナ八戸) 男子500メートルは日本記録保持者の新濱立也(高崎健康福祉大職)が34秒65で制した。2位に0秒32差の快勝だったが「優勝したことに関してはホッとしているけど、レース内容は満足いくものではなかった。ちょっと悔いが残る形になってしまった」と反省を浮かべた。 今季序盤は苦しんだ100メートルの通過は、9秒53の好タイムで入った。だが、最初のコーナーで加速につなげられず。「スピードに乗ったところの手の振り、足のプッシュのタイミングがうまくかみ合ってない」と分析した。11月のW杯2大会を終え、安定して表彰台はキープしたものの「このままでは世界に置いていかれる。何かを変えないと、追い抜けない」と危機感を覚え、帰国後に新たな課題に取り組んでいる過程。コーナーのタイミングのズレは最近の練習でも出ていた傾向で「今の課題」と素直に受け止めた。 この種目での次戦は来年1月下旬のW杯第3戦だ。高速リンクのカルガリーで行われ、自身が持つ日本記録33秒79の更新も期待される。28歳は「高速リンクに向けてスピードに対応できるコーナーワーク、技術を見つけて、新たな安定感を作り出さないといけない。日本記録というよりも、もう1回、33秒の領域に戻りたい」と力を込めた。
報知新聞社