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医療ガウンの生産拡充 南相馬のエイブル山内工場 出荷5倍、400万着超

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福島民報

 南相馬市原町区に工場がある防護服製造のエイブル山内(本社・横浜市)は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、使い捨ての医療用ガウン(アイソレーションガウン)の生産体制を拡充している。今年度の出荷量は海外の製造拠点を含め、感染拡大前の約五倍となる四百万着超を見込む。南相馬工場の増設も視野に、資材不足が深刻な医療現場を支える。  国内唯一の製造拠点となる南相馬工場は延べ床面積が約三千平方メートルで、二〇一九(令和元)年五月に稼働した。日本人の体形に合わせ、専用の機械で自動裁断された不織布の生地を、従業員二十五人がミシンで丁寧に縫い上げる。南相馬工場は今年度、約十万着を供給する計画で、製品は受注先の国や東京都などの自治体を通じて病院に届けられる。  同社は山内成弘(しげひろ)社長(79)が一九七六(昭和五十一)年に出身地・喜多方市で創業した。製鉄会社向けの防火服や消防服などの安全保護製品を手掛け、高品質を武器に売り上げを伸ばしてきた。二〇〇七(平成十九)年にはベトナムに工場を設け、感染症対策防護服や科学防護服など幅広い種類の製品を出荷している。二〇一〇年に本社を横浜市に移転したが、国内の製造拠点は県内に置いている。

 今後は新型コロナウイルス感染の第二波、第三波などに備え、生産拠点の増強を検討している。南相馬工場は増設や従業員を増やす方針だ。山内社長は「長年、安全服に携わったメーカーとして高品質な商品を安定的に供給する。古里の復興にも貢献したい」と意気込む。

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