Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

ゴッホの「ひまわり」が日本に!「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」必見のワケ

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
webマガジン mi-mollet

世界中で愛されるゴッホの代表作「ひまわり」、フェルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女性」、レンブラント「34歳の自画像」⋯⋯。“美の殿堂”ロンドン・ナショナル・ギャラリーの世界的傑作による展覧会が始まりました。全61作品が初来日! 東京は上野の国立西洋美術館(2020年6月18日~10月18日)、大阪は中之島の国立国際美術館(2020年11月3日~2021年1月31日)で行われる、今年注目の展覧会です。 【書影】『代表作でわかる 印象派BOX』

 なかでもゴッホの「ひまわり」は有名ですが、この「花瓶に生けられたひまわり」の画が、日本にある作品(SOMPO美術館蔵)を含めて7枚あったのはご存知でしょうか。しかしその中で、ゴッホがサインを入れたのは2枚だけ。今回初来日のロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵の「ひまわり」はそのうちの1枚です。 サインが2枚だけに入れられたことには、どんな意味があるのでしょうか、またその2枚はいつどこで描かれたのでしょうか。『代表作でわかる 印象派BOX』の著者で東京ステーションギャラリー館長の冨田章先生に教えていただきました。  

ゴッホがサインを入れたのは2枚だけ! 

20代後半に画家を志し37歳で自死したゴッホの、画家としてのキャリアはわずか10年ほどに過ぎません。35歳で南仏・アルルに移ったゴッホは、そこに芸術家の理想郷を構想します。「黄色い家」と呼ばれる部屋を借り、ゴーガンを誘い、共同生活をして画を描きたいと夢見たのです。 明るい陽ざしを求めたこのアルルで、ゴッホは7点の花瓶に生けられた「ひまわり」を描きましたが、そのうちの2点にサインが入っています。ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵のこの「ひまわり」と、ミュンヘンのノイエ・ピナコテークが所蔵する1点です。ゴッホは「ひまわり」でゴーガンを歓迎しようと考え、この2点をゴーガンの寝室に飾りました。いわば「友情の証」ともいえる作品なのです。 ひまわりはゴッホが繰り返し描いた題材。その解釈については諸説ありますが、太陽とかかわりの深い花であることは、ゴッホにとって特別の意味を持っていたのでしょう。

【関連記事】