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河井夫妻逮捕~東京地検が動いた2つの理由

配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月19日放送)に元東京地検特捜部副部長であり、弁護士の若狭勝が電話出演。河井前法相夫妻が買収容疑で逮捕されたニュースについて解説した。

河井夫妻が逮捕~極めて悪質な事件

2019年夏の参議院議員選挙で地元県議らに現金を渡し、票の取りまとめを依頼したなどとして、東京地検特捜部は18日、公職選挙法違反(買収)容疑で、自由民主党を離党した衆議院議員で前法務大臣の河井克行容疑者と、妻で参議院議員の案里容疑者を逮捕。衆議院第二議員会館と参議院議員会館内の2人の事務所などを家宅捜索した。 飯田)94人の県議、市議、地元首長らに2570万円を提供した疑いがあるということです。この河井夫妻の逮捕、そして起訴の可能性、量刑などにつきまして、東京地検特捜部副部長でいらっしゃいました、若狭勝弁護士に話を伺います。 若狭)今回、逮捕事実が本当であれば、極めて悪質極まりない事件です。逮捕され、証拠があれば、起訴されるのは当然だと思います。投票買収、票をお金で買うというのは、公職選挙法のなかでも極めて悪質なことです。民主主義を蔑ろにする恐れがある。民主主義というのは選挙で選ばれる、選挙の公正ということがいちばん大事ですが、それをお金で買うようなことが横行すれば、正しい選挙ができなくなり、民主主義が危機に陥ることになります。さらに今回は、極めて多額であり、人数が多過ぎるのと、夫婦共々でやっていたということ。さらに、この事件を起こした後に法務大臣になっています。犯罪を取り締る所管の責任大臣であった。このような特別な状況が付加されています。 飯田)そこまでの悪質なものだと、量刑はきついものになりますか?

克行容疑者は実刑の可能性が~受け取った議員については司法取引で処罰なしということも

若狭)克行容疑者に関しては、この事実が認められれば、判決に執行猶予はつかず、実刑となると思います。案里容疑者のほうは、克行容疑者に従属しているという意味においては、執行猶予がつく可能性もあると思います。 飯田)一方で、合わせて94人の方々にお金が渡った。渡した方というのは今回逮捕されていますが、もらった方が何か罪に問われるということはないのですか? 若狭)もらった方も犯罪になるのが公職選挙法です。ただ、今回はかなりの人数になりますので、議員の人たちは公民権停止となり、選挙にも出られなくなってしまいます。そうなると、地元の政治が混乱してしまう恐れがある。その意味では、検察が今回に限り、事実上の司法取引を行って、処罰はしない、あるいは罰金程度に抑えて軽くする可能性はあります。 飯田)それは現場の検察サイドの裁量でできるということですか? 若狭)そうです。司法取引というのは最近、法律で制度化されたのですが、公職選挙法違反は法律で制度化された司法取引の対象にはなっていないのです。ですから、正規の形での司法取引は難しいですが、事実上、検察が持っている「起訴するかどうか」という裁量権に基づいて、「今回は起訴しない、処罰しない」という選択をする可能性はあると思います。

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