RIZIN、K-1を超えろ!「3150ファイトクラブ」亀田興毅会長の画期的な挑戦は成功するのか?
但馬は、アマ5冠のヘビー級ボクサー。昨年2月にプロテストに合格、今年6月に日本ヘビー級王者の上田龍(石神井スポーツ)とノンタイトルでのA級デビュー戦が決まっていたが、腰痛で中止となり「世界に挑戦するための環境を作るため」(亀田会長)に緑ジムから移籍。今回の舞台でデビュー戦を行うことになった。 現在「上田選手も含めて交渉中」(亀田会長)だというが、国内のヘビー級ボクサーは少なく新型コロナの関係で海外ボクサーの招聘も難しい。対戦相手が見つからなかった場合は、エキシビジョンマッチに変更される予定だという。 亀田会長の但馬への入れ込みようは半端ではなく、日本人初のヘビー級王者を狙える凄い選手。これまでトレーナーもいないのにセンスだけでここまでの選手になった。しっかりとしたトレーナーとボクシングのサイエンスを与えて世界レベルのヘビー級ボクサーに改造したい。WBCはヘビー級とクルーザー級の間のブリッジャー級を作っているのでそこを狙ってもいい。米国に拠点を移してトレーニングをさせ、30代になってから勝負できればと考えている。ヘビー級は年齢が関係ないからね。日本ボクシング100年の夢。100年目にして100億円。ミスター100億ですよ」とまくしたてた。 但馬も「2年間試合ができなかったがメンタルの部分でプラスになった。マインドは作れた。これまでの重量級が見せられなかったところを見せられると思う」と腕ぶす。 「いろんなことにトライして大成功につなげたい。ボクシング界に恩返ししたいんです」 亀田会長の今大会にかける思いは熱い。 ボクサーとしての強さ、そしてマッチメイクを含めたボクシングの試合の中身という肝心のソフトの部分をおろそかにしなければ、亀田会長が取り組むチャレンジはボクシング界に大きな風を吹かせる可能性がある。あれこれとケチをつける前に亀田興毅の挑戦を見守ることにしよう。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)