インフルエンザ「流行注意報」千葉など13府県へ拡大…厚労省
厚生労働省は2024年12月13日、第49週(12月2日~8日)のインフルエンザ発生状況を発表した。定点あたり報告数は全国平均で9.03人。報告数が20人を超えた福岡県をはじめ、大分県や千葉県など13府県が流行注意報レベルとなっている。 【画像】インフルエンザ定点あたり報告数・都道府県別
厚生労働省が全国約5,000か所で実施している感染症発生動向調査によると、第49週のインフルエンザの定点あたり患者報告数は全国平均で9.03人。第47週の2.36人から、わずか2週間でおよそ4倍に増加した。
2024年第49週の定点あたり報告数を都道府県別にみると、「福岡県」20.30人がもっとも多く、ついで「大分県」13.41人、「千葉県」13.23人、「長野県」12.47人、「鳥取県」12.14人の順。定点あたり10.0人を超える流行注意報レベルの都道府県は、13府県にのぼった。
全国の保育所・幼稚園・小中学校・高校からは、第49週(12月2日~8日)の期間に、休校24件・学年閉鎖291件・学級閉鎖1,087件の計1,402件の報告があった。施設別にみると、保育所8件、幼稚園47件、小学校968件、中学校251件、高等学校105件、その他23件となっている。
季節性インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると短期間に多くの人へ感染が拡大する。国内では例年12月~3月が流行シーズンとなっており、今後、さらなる流行の拡大が予想される。予防接種をはじめ、手洗いやマスクの着用を含む咳(せき)エチケットなどの対策が推奨される。
リセマム 川端珠紀