トルコGDP、第3四半期2.1%に減速 高金利が重し
[イスタンブール 29日 ロイター] - トルコ統計庁が29日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年比2.1%増で市場予想を下回った。高金利が重しとなりサービス部門で需要が減少した。 調整後の前期比では0.2%減で2期連続のマイナス成長となった。 トルコ中央銀行は2023年6月以降の引き締めで政策金利を8.5%から50%に引き上げた。第3・四半期の成長が予想を下回ったことで12月の利下げ観測が強まる可能性がある。 サービス部門が前年比伸び率を押し下げた。建設と金融サービスは好調を維持した。 第2・四半期は前年比2.5%増から2.4%増に下方修正された。 キャピタル・エコノミクスのニコラス・ファー氏は、前期比でマイナスとなったことは「需要を弱め、高インフレを抑制しようとする政策当局の取り組みが奏功していることを示唆する」と述べた。 政府は、長年のインフレ高騰を解消し、経済成長の構成をより持続可能なものにしようとしている。来年の成長率は4%と予測している。 中銀は29日、タイトな金融環境が内需のリバランスに寄与していると述べた。