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「自分のことばかり考える人」が本を読んでも身にならない理由

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PHPオンライン衆知

ビジネスシーンにおいて、新たな発想をもたらし成果に導いてくれるものの一つに「読書」が挙げられる。しかしながら、読書が「成果に結びついた」と実感できる人は少ないのではないか。 人気予備校講師として活躍後、ビジネスセミナー等の事業を行う犬塚壮志氏は、読書から得られる効果は読み終えた後の「理想像」を設定することで9割決まるという。 本を読む前段階から「こんなことができるようになりたい」とイメージを持つことによって、必要な情報を抽出して得られるようになるのだ。 この「理想像」の設定の方法とはどのようなものなのだろうか。

「読書の効果」を決める9割の要素

読書から得られる効果は、問題解決した後の理想像をどう設定するかで9割決まります。特にビジネスシーンにおいては、問題解決された状態が仕事の成果と直結していて、社内外での評価につながるからです。 ここでいう問題解決した後の理想像とは、「こうありたい」「こんなことができるようになりたい」という状態のことを指します。 読書をする前の段階から、読書後にどんな状態がベストであるかをイメージしておくことで、本の情報をより高い精度で抽出できるようになったり、読んだ内容への理解が加速度的に深まったりします。 たとえば、企画立案に関する本を読んだら、そこで得たノウハウを使って、社内の新商品開発会議でアイデアを出してみることです。 この例でいうところの会議でのアイデア出しが、「本から抽出した情報の活用」であり、そのアイデアにより、「自分の意見が取り入れられた」「社内決裁が下りた」「ヒット商品が開発できた」などが理想像の好例といえるでしょう。こういった理想像を、本を読む前段階から設定しておくことが大切です。 それでは、この理想像はどうやったらうまく設定できるのでしょうか?

「自分のため」ではなく「誰かのため」に本を読む

問題解決後の理想像は、「自分が望む評価が得られているか?」を明確にすれば設定しやすくなります。 読書における「評価」とは、その本の良し悪しではなく、本の内容をあなたが使ってみた結果、どれくらい問題解決につながったか、自分の中でチェックしたり、数値的な評価を他者から与えてもらったりすることです。 もしあなたが料理を作るとしたら、どのようにして食材やメニューを決めますか? 自分のためだけでなく、誰かのために作る場合は、その相手の好みや今日の気分、苦手な食材などを踏まえたうえで、メニューを考え、食材を買いに行くのではないでしょうか。そうすることで、相手が喜ぶ料理を作ることができますよね。 相手のことを一切考えずに、適当な食材を買って、自分が作りたいメニューを作る、ということもあるかもしれませんが、失敗するリスクが高くなります。 相手の口に合わなかったり、食べられない食材を使ったりして、残されてしまうかもしれません。相手に喜んでもらえないばかりか、料理にかけた時間や手間、せっかく買った食材が無駄になります。 無駄な料理をしないためには、「誰に作るのか」を意識することが大事なのです。 特にビジネスシーンにおいての問題解決は、周囲の人(社内外の人や消費者)から評価されるかどうかが重要でしょう。自分が問題解決できたと思っても、それが周囲の人の役に立っていなかったら意味がありません。 ということは、「どんな評価を得たいか」「どんな状態が評価されているか」をまず明確にして、そのイメージから逆算して、本から抽出する情報の絞り込みを行ったり、実行する内容を決めたりすることが、最短ルートで成果を上げる合理的な読書術といえるのです。 実は、この考え方は理系がよく使うある思考がベースになっています。

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