ダルビッシュ有が日本人初の最多勝、フアン・ソトは首位打者…MLB、2020年の打撃・投手タイトル選手は?【ナ・リーグ編】
メジャーリーグのレギュラーシーズンが27日(日本時間28日)、全日程を終了した。新型コロナウイルス感染症の影響で60試合限定での開催となったが、コンディション調整の難しい中、キャリアハイの数字を残す選手も多く現れた。今回は、ナショナル・リーグのタイトル受賞者を紹介する。 【MLB】2020年ポストシーズントーナメント表
打撃タイトル
首位打者:フアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ) 打率.351 本塁打王:マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス) 18本塁打 打点王:マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス) 56打点 盗塁王:トレバー・ストーリー(コロラド・ロッキーズ) 15盗塁 昨季は、打率.282、34本塁打、110打点を記録し、主砲としてチームを世界一へと導いたフアン・ソト。今季は、両リーグ最高のOPS1.185(出塁率.490+長打率.695)をマークし、自身初打撃タイトルとなる首位打者に輝いた。 マーセル・オズーナは、本塁打と打点の二冠を達成。安打数(77)、塁打数(145)でもリーグトップの数字をたたき出した。昨季は.241に沈んだ打率も、キャリアハイとなる.338(リーグ3位)と大きく改善。持ち前の長打力に、確実性が備わり、リーグ屈指のスラッガーとなった。 ここ数年は3割30本30盗塁の「トリプルスリー」も視界に捉える数字を残している強打の遊撃手トレバー・ストーリー。今季も各項目優秀な数字を並べた。盗塁に加えて、三塁打(4)もリーグ最多だった。
投手タイトル
最多勝:ダルビッシュ有(シカゴ・カブス) 8勝 最優秀防御率:トレバー・バウアー(シンシナティ・レッズ) 防御率1.73 最多奪三振:ジェイコブ・デグロム(ニューヨーク・メッツ) 104奪三振 最多セーブ:ジョシュ・ヘイダー(ミルウォーキー・ブリュワーズ) 13セーブ シェーン・ビーバーが三冠を独占したア・リーグとは対照的に、ナ・リーグはそれぞれのタイトルを3投手が分け合った。 カブスのダルビッシュ有は8勝をマークし、日本人初となる最多勝のタイトルを獲得。ダルビッシュは、クオリティスタート(QS)を登板12試合中10試合で達成。QS率83.3%としっかりと試合を作り、チームの地区優勝の立役者となった。 一方、トレバー・バウアーは、防御率1.73で最優秀防御率。2位のダルビッシュが2.01だったため、リーグでは唯一の1点台となった。また、WHIP0.79は両リーグ合わせても抜きんでた数字。そのほかの項目も上位に名を連ねている。 そして、2年連続サイ・ヤング賞に輝いているデグロムは、104奪三振で最多奪三振。ビーバーには及ばないものの、奪三振率13.76は、昨季のゲリット・コールがうち立てたメジャー記録13.82に次ぐ数字。今年もエースとして支配的な投球をした。 最多セーブは、剛球左腕ジョシュ・ヘイダー。昨季は37セーブをマークしながらもリーグ2位となっていたが、今季は念願のタイトル獲得となった。
ベースボールチャンネル編集部