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「選手は五輪に命懸け。今の私はコメントが毎回勝負」【平野早矢香に聞く】(第4話/全5話)

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今、平野早矢香に、東京五輪について聞きたい。 ロンドン五輪で日本女子卓球界初の五輪銀メダルを獲得、日本中に卓球フィーバーを巻き起こした。 そして自身はリオ五輪代表に入れなかったことを契機に、現役引退を決めた。 五輪への思いは人一倍強いはずの平野氏は今、延期された東京五輪、そして代表選手たちにどんな思いを馳せているのだろう。 【写真】卓球の魅力を語るロンドン五輪銀メダリスト・平野早矢香氏

大会はオリンピックだけではない、でも。

――東京五輪が延期になり、今の代表選手には声をかけるとすれば。 平野:私には同じシチュエーションがなかったので、軽々しく声をかけられないなとは思います。 ただ、選手が今できることって、やっぱり目の前にある練習環境で自分を高めていくことしかない。 今回の延期は誰にもコントロールできないこと。選手が何かコントロールできることがあれば、やったらいいと思うんです。 でも、今回はそうではない。今は、自分ができる目の前の練習だったり、試合が決まればその試合に向けて強化していくしかないと思います。

この時間で選手は大きな差がつく

――自分がコントロールできることに集中していくということですか 平野:試合から逆算して強化や調整がしにくいので本当に大変だと思います。試合があるかないか分からない。或いは予定されていた試合がなくなってしまうということが続いていますからね。 ただ、すごく難しいんですけど、私は、弟(平野友樹選手)にも言ってることは、この時間で選手は大きな差がつく。メンタル的にも、技術的にも。 もちろん練習できない環境の人もいると思いますが、でも、その中でもできることはある。だから、この時間が、何もなかったかのように次スタートじゃなくて、この時間でできることに、どんな気持ちでどういう風に取り組んだかって、私はすごい重要だと思っています。

苦しくて不安な時期に人は成長する

――現役時代、近い状況はありましたか 平野:こういう形ではないです。ただ、私は15歳まで一回も、個人で日本一のタイトルを獲れませんでした。 振り返って、もっと早く優勝できたらよかったなとは思いますけど、でも、苦しいな、うまくいかないな、自分ではできないかも、って思う時期にこそ、人って大きく成長したり、学ぶことが多いと思うんです。 だから、いま引退してからも、仕事も含めて何かに取り組むときって、そんな簡単にうまくいかない。でもそれが普通、当たり前。

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