final、音質と遮音性を両立させるANC完全ワイヤレス「ZE3000 SV」。有線イヤホン同等の音響設計を採用
finalは、 “音質特化” の完全ワイヤレスイヤホン「ZE3000 SV」を12月12日(木)より発売。予約受付を12月6日(金)より開始した。価格はオープンだが、税込12,800円前後での実売が予想される。 「f-LINKポート」という新開発の設計を採用。防水性能を保ったまま筐体内部の音響空間の圧力を最適化し有線イヤホンと同等の音響設計を実現した 2021年に発売された同ブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「ZE3000」をベースに、ドライバーユニットの大口径化や有線イヤホン由来の音響設計、音質と遮音性能を両立するANC機能の搭載といった新技術を多数投入し、前モデルから「全てを進化させた」と謳うモデル。 ドライバーユニットには、自社開発の10mm径「f-Core SV(エフコア)」を搭載しており、従来の6mm径「f-Core for Wireless」から大口径化が図られている。さらに、イヤホンの筐体内部の音響空間を利用した有線イヤホンと同様のアコースティック音質調整が施されており、「イコライザー無しでも十分に満足できる音質」だと説明している。 また、防水性能を保ったままイヤホンの筐体内部の音響空間の圧力を最適化し、有線イヤホンと同等の音響設計を可能にする「f-LINKポート」を新たに開発。これにより、完全ワイヤレスイヤホンの音質設計では実現が難しかった適切な低域のコントロールが可能になり、距離が遠く感じたり籠もって聴こえがちなボーカルをアーティストが意図したバランスで再生するとのこと。 加えて、ドラムのキックやベースラインといった低域再生においても、深さと量感が十分にありながら、ボーカルと被ることのない分離感を併せ持つ質の高さを実現したとアピールしている。 ZE3000では非搭載だったアクティブノイズキャンリング(ANC)機能を新たに搭載する。独自開発のアルゴリズムを用いて、原理的に音質と圧迫感のない心地よさを優先する「コンフォートANC」を採用しており、ANCで起こりがちな時間遅れや低域の籠り、効果を高めたときの圧迫感からくる「疲れ」や「酔い」を低減しているとする。 また、風切りノイズを抑制して再生音を聞き取りやすくする「ウィンドカットモード」も備えており、左右いずれかのイヤホン本体を2秒長押しするだけで簡単にオン/オフの切り替えが可能。風の音が気になる場面でピンポイントで使用することが可能になっている。 専用アプリ「final CONNECT」と連携して、ノイズキャンセリング/ながら聴き/ウィンドカットといったモードの切り替えや、ノイズコントロール機能のオフなどの操作が可能。好みの音質に調整可能な「7バンドイコライザー」も搭載するほか、最大60msの低遅延接続を可能にする「ゲーミングモード」や、最大2台までのデバイスに同時接続できるマルチポイント接続機能もアプリ上で設定できる。 イヤホン本体は、同ブランドがこれまで有線イヤホン開発で確立してきた筐体設計技術をベースに設計した。片側4gという軽量設計に、筐体内部に十分な音響空間を確保することで優れた装着感を実現し、圧迫感の少ない装着感のまま安定した保持力を発揮するとのこと。 また、イヤホン本体を指でつまんで取り出しやすい「簡単キャッチ設計」も採用しており、ケースからの取り出しやすさやイヤホン落下の心配を防ぐとしている。そのほか、片方のイヤホンを充電ケースに戻すだけで利用できる「片耳モード」や、IPX4相当の生活防水機能に対応している。 Bluetoothはバージョン5.3、コーデックはSBC/AACに加え、最大96kHz/24bitの再生が可能なLDACをサポートする。連続再生時間はANCオン時にイヤホン単体で最大約7時間、充電ケース込みで最大約28時間。10分間の充電で約1時間の使用が可能な急速充電に対応する。付属品として、装着感と遮音性が好評だというイヤーピース「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」を5サイズ(SS/S/M/L/LL)同梱する。
編集部:岡本雄