新車を購入したら「SOSボタン」というものが付いていました。緊急時に便利そうですが無料ではないですよね?
車の天井付近についている「SOSボタン」を利用するには、いくらかかるのか気になる方もいるでしょう。 SOSボタンは、新車購入時から一定期間は無料で使える自動車メーカーもあるようです。そこで今回は、SOSボタンの概要や注意点、料金について解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
SOSボタンとは
SOSボタンとは、緊急時に専門のオペレーターにつながり、警察や消防への通報をサポートするボタンです。自動車メーカーによって呼び名が異なるようですが、大手自動車メーカー各社が車に搭載しているようです。 メーカーによって搭載機能が異なりますが、急に体調が悪くなり動けなくなったときや事故を起こして身動きが取れなくなったときなどに、車の中から通報できます。また、煽り運転をされ、警察を呼びたいときにも利用が可能です。 SOSボタンは、専用のスイッチを押すことでオペレーターにつながります。スイッチを押す場合は、車を安全な場所に停止させてから行うことが推奨されているようです。 多くの車種では、視線を前方向からそらさないと押せない位置にボタンがあり、運転しながら押そうとすると、かえって事故につながる可能性があります。また、誤操作防止のため「長押し」をする必要があり、運転しながらでは落ち着いて操作できないでしょう。 一方で、ボタンの操作だけではなく、エアバッグの作動によって自動的に警察や消防に連絡が行くケースもあります。例えば、大きな事故により、SOSボタンを押せないケースもあるでしょう。 エアバッグが作動するような事故の場合は、車が「事故の発生」を判断して通信センターへ自動で接続するようです。その場合は、オペレーターがドライバーに呼びかけを行いますが、返答がなければ重大な事故と判断され緊急車両が手配されるでしょう。
SOSボタンの注意点
SOSボタンに関する注意点として、以下のものが考えられます。 ●SOSボタンのサービスを契約する必要がある ●ナンバーやボディカラーの変更時に連絡が必要 ●事前に初期設定が必要 ●車載通信機に電池切れがないか確認する必要がある SOSボタンを利用するには、各自動車メーカーのサービスを契約する必要があります。契約が切れたりシステムに異常が生じたりすると、赤色のランプが点滅するものもあるようです。契約状況やシステムの動作を確認しておかないと「SOSボタン」の意味がないため注意しましょう。 続いて、車の情報に変更がある場合は、自動車メーカーに連絡する必要があるようです。例えば、緊急車両が現場に向かう場合、該当する車のナンバーやボディカラーを目印として急行する可能性があります。 その場合、ナンバーが異なる、ボディの色が異なるようでは対象車両にたどり着けなくなるでしょう。また、SOSボタンを利用するには事前の初期設定が必要となるようで、契約するだけでは使用できない可能性があります。車のディーラーなどで、確認しておきましょう。 最後に、車に搭載されている車載器は、電池寿命のあるものが多いようで、定期的に電池切れがないかの確認が必要となるでしょう。