もしかして「冬季うつ」!?そんなあなたに快眠コンシェルジュがすすめる「朝の習慣」とは?
冬になると寒くて起きるのが辛くなる。どうしてもカラダが重く、気分的にもやる気にならず「起きられない」という人がいる。 「冬は1日の日照時間が減ります。それに伴い日差しを浴びる機会が減るため、神経伝達物質セロトニンの機能が低下し、季節性のうつ“冬季うつ”を発症しやすくなります。 冬季うつは気分が落ち込み、活動量が減り、家にいる機会が増え、さらに起きられないだけでなく、日中にも眠気があり、甘いものを好む傾向があるようです。男性より女性の方が多いといわれ、毎年繰り返すこともあるため、注意が必要です」と話すのは快眠コンシェルジュ ヨシダヨウコさんだ。 「特にここにきて新型コロナウィルスの第三波があり、家の中で過ごす機会がさらに増えています。安全のために必要なことですが、適度にカラダを動かし、外で日に当たることは体内リズムを調整するために重要な要素です」 冬季うつ対策には日頃の予防が効果的。特におすすめなのは「朝の散歩」だ。 「朝の日差しは、体内リズムの要である体内時計をリセットしてくれます。その光が脳内に刺激となり、眠気を呼ぶメラトニン分泌を止め、代わりにセロトニンの分泌を後押ししてくれます」 セロトニンはハッピーホルモンとも呼ばれ、気分の安定に一役買うだけでなく、多少のストレスなら和らげる効果もあるという。ヨシダさんが教えてくれた朝散歩のメリットは以下。 ◆朝散歩のメリット ・運動不足の解消 ・体内時計のリセット ・セロトニンの分泌 ・ビタミンD生成 ・自律神経を整える ・焼きたてパンに出会える!? 「朝の散歩は一人でもできます。朝の時間帯は密にもなりませんし、外であればコロナ感染の危険性も低め。さらに費用もかからず特別な用具もいりません。それで体内リズムが整い、睡眠の質も良くなり、骨の強化や免疫力アップに役立つビタミンDが作られ、気分もアガルなんて、一石二鳥ならぬ、一石何鳥にもなります」 穏やかな日差しの朝はぜひ布団から抜け出て散歩に出かけてみて。鬱々としていた心もきっと晴れやかになり、あなたの一日を変えてくれるはず! 教えてくれたのは ヨシダヨウコさん ネムリノチカラ代表。快眠コンシェルジュ。日本睡眠学会正会員。 寝具店の娘として生まれ、心地よい睡眠を幼児期より体験するが、社会人になりたての頃、働きすぎで体調を崩す。また、実母の介護生活からも睡眠の重要性を再認識する。 漢方、発酵食、アロマ、呼吸、瞑想、ストレッチなどを取り入れ、日々「質の良い睡眠」を探求しながら、各方面へ発信中。代表を務めるネムリノチカラでは、企業の健康経営セミナーや個人の睡眠相談に応じるなど、睡眠全般についてのサポートを行っている。著書に『眠りのチカラ タイプ別睡眠改善&リッチ睡眠TIPS 101』(みらいパブリッシング)がある。