トランプ氏、フォックス出演者ネシェワット医師を医務総監に指名
Daniel Trotta [22日 ロイター] - トランプ次期米大統領は22日、米国の公衆衛生政策を指揮する医務総監に、家庭医学医でフォックス・ニュースの出演者であるジャネット・ネシェワット氏を指名した。新政権の顔としてテレビ出演者を優先する姿勢が改めて示された格好だ。 「ネシェワット博士は予防医学と公衆衛生の熱心な支持者であり、強力なコミュニケーターだ」と、トランプ氏は声明で述べた。「彼女は、米国人が手頃で質の高い医療を受けられるよう尽力しており、個人が自らの健康を管理し、より長く健康的な生活を送れることの重要性を確信している」 トランプ氏によると、ネシェワット氏は新型コロナウイルスのパンデミック下で患者の治療にあたり、ハリケーン・カトリーナや竜巻ジョプリン被災者の医療支援を行い、モロッコやハイチ、ポーランドで医療を提供する災害救援団体サマリタンズ・パースで勤務した。 ネシェワット氏の任命には上院の承認が必要となる。 多くのアメリカ人にっとて、ネシェワット氏はフォックス・ニュースの出演者として、エムポックス(サル痘)や、アルコールや薬物使用の影響、自然災害救援などの問題についての発言してきたことで知られている。トランプ氏は、一期目と二期目再選を決めて以来、フォックス・ニュース番組の多くの出演者を政権幹部に指名してきた。 医務総監は1965年、喫煙は健康に有害だという警告をパッケージに表示することをタバコ製造業者に義務付けたことで知られるようになった。82年から89年まで同ポストを務めたC・エベレット・クープ氏は、彼を任命したレーガン大統領がエイズ軽視で批判された時期に、エイズについて発言することへの偏見を打破しようとしたことで有名になった。