夏休みの自由研究にも! アウトドアにおすすめの親子で楽しめる昆虫採集の楽しみ方とは
蝶やクワガタ、トンボなどアウトドアで出会える昆虫たち。子どもと一緒にアウトドアを楽しむなら、昆虫採集にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。普段あまり間近に見ることのない昆虫をじっくり観察できるうえに、夏休みの自由研究にもなって一石二鳥! ルールやマナーをきちんと守って、楽しく昆虫採集をしてくださいね。 【写真】昆虫採集の準備と注意点をチェックする(全7枚)
昆虫採集に必要な服装や持ち物は?
昆虫採集に出かける際の服装は、長袖長ズボンが基本です。山や草むらには蚊やマダニなどの吸血性の虫や、毒のある虫がいることも。また草や枝などで怪我をしたり、かぶれたりする恐れがあるので、なるべく肌の露出が少ない服装で臨みましょう。 持ち物は、基本の虫取り網と虫かごがあればOKです。虫取り網は色々な大きさがありますが、まずは体格に合ったものを選ぶといいでしょう。子どもが主に使うなら、取り回しのしやすい長さのものを選ぶのがおすすめ。伸縮タイプなら、調節しながら親子で使えますね。 ほかにも、観察用の虫眼鏡や石をひっくり返したり臭い虫を捕まえるときに使う軍手、暗い木の洞に隠れている虫を見つけるための懐中電灯などがあると重宝します。
虫取り網を使って昆虫を捕まえてみよう
虫取り網は、捕まえる虫によって使い方が異なります。蝶やトンボなどが葉っぱや地面にとまっている場合は、上から網をかぶせるようにして捕まえてください。捕まえたあとに網の奥をつまんで上に引き上げると、昆虫が上に移動して網と地面の隙間から逃げるのを防げます。飛んでいる昆虫を空中で捕まえた時は、すかさず手首をひねって虫を網の奥に閉じ込めるのを忘れずに。 ゾウムシなどの木の上に住む虫には、網を枝の下に構えた状態で枝を叩く「ビーティング」という採取方法も。また、草むらでは草をなぎ倒すように網を左右に振るだけで、草についた虫が取れることもあります。 捕まえた虫を虫かごに入れる際は、植物の枝や葉っぱも一緒にふんわりと入れて昆虫が落ち着く場所を作ってあげましょう。土や石を一緒に入れてしまうと、持ち運ぶ際に生き埋めになったり、傷ついたりしてしまうので注意が必要です。
簡単な罠で虫をおびき寄せる方法も
昆虫採集の方法は網だけでなく、簡単な「罠」を仕掛けるのもおすすめ。「ライトトラップ」は、昆虫が光に集まる習性を利用したトラップです。やり方は夜に水銀灯や発電機などで光を灯し、虫が集まってくるのを待つだけ。明かりが用意できない場合でも、街灯のそばで待つだけで虫が群がってきます。 「ベイトトラップ」は、簡単にいうと「落とし穴」。地中にコップ状のものを埋めて中に蜜などの餌を入れておくと、ツチカメムシなどの地面を歩く虫がゲットできます。ポイントは、コップの縁が地面と同じ高さになるように埋めること。 大人も子供も夢中で楽しめる昆虫採集。いつもの日常とはまた違った子どもの表情が見られるかも知れません。
野中陽平