オービス手前にある白線は役割とは? 撮影ポイントを知らせるためではありません……実は路面に埋められたセンサーの位置でした
地面のセンサーを利用して速度を測る
高速道路等で見かける速度違反自動取締装置、いわゆるオービス。老朽化などにより、一時よりかなり数が減りましたが、まだ全国に400カ所近く設置され、監視の目を光らせています。場所によってはオービスの手前に「白い線」を見かけることがありますが、その正体をご存知でしょうか。 【画像】手前の白線に注意!「オービス」を見る(全10枚)
オービスは4種類が存在する
オービスは、移動式以外の固定式タイプには現在4種類があり、現在は「Hシステム」のオービスと「LHシステム」のオービスが主流となっている。その他、一番古典的な「レーダー式」と「ループコイル式」のオービスがある。 このうち、ループコイル式タイプとLHシステムタイプの場合、オービスが設置されているすぐ手前の車線の真ん中に、短い白線が引いてあるのはご存じだろうか。この白いマーキングこそ、じつはオービスに内蔵されているカメラの撮影位置を示している。とはいえ、わざわざ撮影ポイントを知らせるために、マーキングがしてあるわけではない。 前述のループコイル式タイプとLHシステムタイプのオービスは、レーダー波(電波)を利用して通過するクルマの速度を測定するのではなく、路面に埋まっているセンサー(ループコイル)を利用して通過速度を計測している。そのため道路上の白線は、そのセンサーの位置を示していると言われている。
ループコイル式とLHシステムは市販のレーダー探知機では検知しづらい
ループコイル式とLHシステム(LHのLはループの略)のオービスは、レーダー波を発しないので、市販のレーダー探知機では検知しづらいので厄介な存在だ。そのため道路上の白いマーキングに気が付いて、慌てて減速しても、もう手遅れということが多い。オービスの予告看板「速度自動取締装置設置路線」を見かけたら、制限速度を守っているかどうか、もう一度よく確認しておこう。 うっかり気が付かずにパシャリとされるのを防ぐなら、保険としてスマホにオービス通知アプリもインストールしておくと安心。だが、安心しきってアクセルを踏みすぎないように安全運転の意識は忘れずにドライブを楽しみたい。
藤田竜太(FUJITA Ryuta)