大阪府・吉村知事が定例会見8月18日(全文2)部活動、特に運動部で広がりやすい
教育活動の現場にも強い要請を行う狙いは
読売新聞:あともう1個、会議の中でも話が出てましたけども、教育活動の現場への要請に関しても部活動の、感染リスクが高い活動は原則しないとか、強い要請をされることになったと思いますけども、あらためてその狙いについてお願いします。 吉村:今、現実にやはり部活動、あるいは学生の運動を通じてクラスターが発生をしています。注意しなければならないのは、2学期が始まるということです。もう9月になって、本格的に2学期が始まっていけば、これは教育活動もそこで行われている、多くの生徒が一堂に集まってそこで学校生活を送ります。また、そこでも部活動をするということになれば、生徒間同士、児童間同士、子供同士の感染というのが想定されます。 これは今までも想定していましたが、既存株、アルファ株ではなかなか子供同士でどんどん広がるというのはあまりありませんでした。家庭内感染で、親から子供に感染して、その子供が学校で見つかるというケースはありました。もちろん子供同士でうつし合うときはあるんですけど、どんどん広がるというような状況はほとんど見られませんでした。 ただ、デルタ株の感染拡大力は日々発表されているとおり、周知ですし、いろんなクラスターの場面を見てもやはり学生同士でも広がるという状況です。そのときに、確かに10代で重症化している例ってほとんどないわけです。軽症・無症状が多いわけですが、大切なことはそこは必ず親世代が家庭にいて、親世代はちょうど40代、50代ぐらい、30代であったり、まさに重症化する年代です。ですので子供同士で広げて、無症状や軽症で広めて、それを家庭に持ち帰る、逆流現象というのが生じる可能性が十分あると想定しなければなりません。
学校での感染状況を注視しなければならない
そう考えたときに、やはり2学期が始まるに当たっての準備、これは学校に対して徹底して準備してもらいたいということを今回、本部会議で決めました。また部活動については広がりやすい、特に運動部で広がりやすいというのが見えていますので、ただ部活動自身の持つ意味というのも十分分かっているし、いろんな公式大会、最後の大会、いろんな人生にとって非常に重要なことだということも認識しています。一方で、広がりやすいというところもある。そういったことも考えた中で、感染対策を徹底するということの方針を今日、先ほど決めたわけですが、特に注意しなければならないのは、2学期が始まってから。 これはどのぐらい広がるか分かりません。正直なところ。学校が本格的に始まって、学校でどんどんクラスターが発生して、逆流現象がどんどん起きてくれば、これはやはり休校ということも当然視野に入れなければならない。休校ということになると、子供の学びの場所はどうなるんだという問題が出てきますから、今のうちにオンラインの勉強の準備であったり、いろんな環境の整備を含めて、2学期が始まる前によく準備をしておいてくださいという内容を本日決定して、大阪府の府立学校はもちろんのことながら、市教委にも、また私立学校にも通知をするということを決定したということです。やはり2学期が始まったら、学校で感染状況がどうなるか、ここは注視していかなければならないと思います。 司会:いいですか。じゃあ次の質問お願いします。じゃあ毎日新聞さん。