バイデン大統領、1500人以上に減刑や恩赦…次男恩赦への批判かわす狙いか
【ワシントン=阿部真司】米国のバイデン大統領は12日、1500人以上に減刑や恩赦を与えると発表した。米政府によると、1日で行う減刑・恩赦としては最大規模になるという。
自宅軟禁中で更生の兆しがみられる1499人が減刑となり、暴力犯罪以外で有罪となった39人が恩赦の対象となった。バイデン氏は声明で「社会復帰を支援し、2度目のチャンスを与えるため、恩赦申請の審査を続ける」と述べ、今後数週間で追加の措置を講じる考えを示した。
来年1月に退任を控えるバイデン氏は12月1日、次男ハンター氏に恩赦を与えると発表し、身内を特別扱いしたとして批判された。一般の受刑者に広く減刑や恩赦を与えることで、批判をかわす狙いもあるとみられる。