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“熱”さえあれば、元手ゼロのド素人でも成功できる。佐俣アンリがなぜ起業を勧めるのか #熱投

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新R25

事業で大切なことは、世の中にある「価値のズレ」に気づくこと

「とはいっても、起業するにはアイデアがないと…」と誰もが最初に思うものだ。 難しく考えるな。そんな君に、こんな小学1年生の言葉を贈ろう。 「ごみでもかんがえたらうれる」 少し前、ある小学1年生の少年が「シーグラス」をメルカリで販売し、ネットメディア『バズフィード』で紹介されるほど話題になった。 シーグラスというのは、海に捨てられた瓶などのガラスが、波によって砂や岩で削られ、美しい石のようになったもののことを言う。 この少年は香川で出会った漁師に、「シーグラスが高く売れる」ということを教わって、それを実際にメルカリで1000円で売ってみせた。 この少年の行動こそが、起業家にとって必要な唯一のスキルと言ってもいい。 起業に興味がある人ほど、メディアの報道や起業セミナーを真に受けてしまって、始める前に二の足を踏む。 難しく考えず、まずはメルカリでガラクタを売ることから始めればいい。 小学1年生でもできるんだ。楽勝だろ? 起業、さらには事業をつくるうえで重要なことは、世の中にある「価値のズレ」に気づくことだ。 起業の基本的な原理は、古本の販売などに代表される「せどり(背取り)」だろう。 せどりとは、掘り出し物を安く見つけて、高く売り、利益(差益)を得る商売法だ。 せどりをするためにはまず、世の中で価値がズレているものに気づかなくてはならない。 たとえば近所の古本屋で見つけた100円の古本が、アマゾンじゃ1000円で売られていたりする。こうした価値のズレだ。 シーグラスなんてどこの浜辺にでもある「ごみ」だ。あの少年はそれをメルカリで売れば価値が出ることを知り、実際に利益を出した。 せどりとはつまり、世の中では価値が無い(もしくは価値が低い)とされているものに気づき、価値が出る場所で売って利益(差益)を得ることだ。

エアビーも、最初は「せどり」だった

たとえば民泊サービスの「Airbnb(以下、エアビー)」や、タクシーの概念を変えたサービス「Uber(以下、ウーバー)」も、ここ10年間でもっとも成功したスタートアップ、と言うと仰々しいが、商売の原理的には単なるせどりだ。 エアビーは、世界最大手の「民泊サイト」である。 登録すれば、誰でも自分の家を貸すことができるし、世界中の人の家に泊まることができる。サービスは世界220カ国以上へ展開され、登録されている宿泊場所は700万件以上になる(2020年6月現在)。 現在はフェイスブックやインスタグラムを通して、友達がエアビーの宿泊先で楽しそうに交流している様子を見ることはさほど珍しいことではなくなった。 しかしエアビーが創業された当時は、誰もが最悪のビジネスモデルとしか思えないものだった。 考えてもみてくれ、いつの間に「赤の他人の家でも人はお金を出して泊まる」なんてことがあたりまえになったんだ? このアイデアが生まれたのは2007年。 のちにエアビーを共同創業することになるジョー・ゲビアとブライアン・チェスキーは、ある日、サンフランシスコにある自宅のアパートをインターネットを通じて貸し出すことを思いつく。 その当時、地元で大きなイベントがあり、周囲の宿泊施設が満杯になっていた。 インターネットで呼びかければ、誰かがお金を払って泊まりに来るのではないかと考えたのだ。 すると瞬く間に借り手が見つかり、得られた宿泊料は意外な収入になった。 言ってみれば、なんの価値もない自分の家を臨時のホテルとして売ってみたら、買い手がついたということだ。 つまりエアビーの始まりは、誰にでもできるせどりだったのだ。 彼らはこの小さな成功を仮説とし、2008年にエアビーを創業したわけだが、まともな投資家ならプレゼンを聞いて爆笑し、こう言ったに違いない。 「君の家に見知らぬ誰かが泊まりに来たからって、どうしてそれがビジネスチャンスの根拠になるんだ?」と。 しかし結果的に彼らのせどりは成功した。それも世の中の価値体系に大きな影響を与えるほどの大成功だ。 「起業のアイデア」ではなく、「世の中の価値のズレを見つける」「せどりのアイデアを考える」となれば、誰でも思いつきそうなものだ。 起業は、まずそうしたハードルの低いところから始めていくのが、無駄に二の足を踏まないコツと言えるだろう。

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