台湾、今年のGDP予測を4.27%に上方修正 AI需要が好調
Faith Hung Jeanny Kao [台北 29日 ロイター] - 台湾主計総処は29日、今年の域内総生産(GDP)予測を4.27%増に上方修正した。8月時点の予測は3.9%増だった。 人工知能(AI)ブームでハイテク製品の需要が拡大した。 昨年の1.31%増から大幅に加速することになる。 来年のGDP予測は3.29%増。 主計総処は「AIブームが電子機器や通信製品の輸出を後押ししている。ただ、伝統的な商品の輸出は過剰供給能力のため依然低調だ」と指摘。 「中国は景気浮揚のため緩和的な金融・財政政策を導入しているが、不動産市場は依然低迷している。これに加え、米中の緊張激化が成長の重しとなっており、今後もこうした状態が続くだろう」と述べた。 一部のアナリストは、トランプ次期米大統領が示唆している一律の関税を考えると、今回の予測は楽観的すぎるかもしれないと指摘している。 来年の輸出の予測は前年比5.98%増。今年の輸出は8.71%増と予想されている。 来年の消費者物価指数(CPI)の予測は1.93%上昇。中央銀行の目標である2%上昇をわずかに下回るが、今年の予測である1.85%上昇をわずかに上回る見通し。 第3・四半期のGDP改定値は前年比4.17%増。速報値の3.97%増から上方修正した。