意外と知らない? シェフが高い位置から塩を振りかける理由
料理人が高い位置からステーキに塩を振っているところを見るけれど、それって単にエンターテイメントのため? それともほかに理由があるの?
どうやらシェフが食べ物を高いところから味付けする理由は、完全に理にかなっているみたい。 というのも、実はこれは世界中のシェフが使っている味付けの技術。高いところから味付けするのは、調味料を均一に料理に振りかけるためなのだとか。 彼らの手と食べ物の間の距離には料理上の目的があって、単なる演出のためではなかったのだ。
調味料はより高い位置から落とすことで、自動的により均等に分配される。そのため無駄にかき混ぜる必要がなくなり、料理の仕上がりも良くなる。 ポイントは、調味料が1つの限られた場所でなく、料理の広い表面積に降り立つ時間と距離を与えること。そうすることで、部分的に過度に味付けされたり、されなかったりというムラをなくすことができる。 料理サイト「The Kitchn」によると、この方法はレシピを見ずに料理の味付けをする場合にも役立つという。スパイスや調味料がどれだけ料理にかかったのかを目視できて、料理人の好みの味付けに調整しやすくなるのだそう。
translation : Mutsumi Matsunobu photo : Getty Images ※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。