高校・大学で全国制覇した元JリーガーがJFL鈴鹿契約満了…主将の“無言”退団に本人釈明、紙通達には「正直ガッカリ」
アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)は4日、MF中村健人(27)の退団を発表した。今シーズンのキャプテンを務めた中村だが、退団リリースには本人のコメントは無し。自身のSNSで「送ったコメントが載せられなかったので貼り付けさせてもらいます」と事情を説明した。 【写真】兄は元W杯戦士…ミス・インターナショナル日本代表の水着姿に「セクシー」「カッコいい」 中村は東福岡高で2度の総体優勝、3年次には高校サッカー選手権優勝、明治大4年次には全日本大学サッカー選手権(インカレ)優勝と全国制覇を経験。卒業後は2020シーズンから鹿児島ユナイテッドFCでプレーしたが2年で退団。22年から前身の鈴鹿ポイントゲッターズに加入した。 鈴鹿では23シーズンからキャプテンに就き、2シーズンでチームをけん引した。リーグ戦30試合中29試合に出場し、得点にも絡んだ大黒柱だが、クラブリリース上では無言の退団となった。 だが、中村は自身のSNSを通じて思いを語った。コメントはクラブ側に送っていたが、リリースには反映されていなかったようだ。 画像で投稿したコメントでは苦言も呈した。ホーム最終節のセレモニー後に契約満了を告げられたこと、それが面談形式ではなく紙での通達だったことを明かす。「驚く気持ちもありましたが、正直ガッカリしました」と強調していた。 さらに、サポーターには強く感謝を伝えた。「3年間、この鈴鹿で熱いサポーターの皆さんと共にJリーグに上がることだけを考え闘ってきました。もちろん来シーズンもそのつもりでしたが、厳しい世界です」と無念さものぞかせた。 「本当にこの3年間、チームの事情もありライセンスを取得できない中でモチベーションを保てたのは鈴鹿サポーターの応援のおかげです。1年を通してみれば必ず良い試合も悪い試合もあります。そんな中感情的になるのではなく、選手のことを第一に考えて鼓舞してくれた姿がすごく心に残っています。そんな関係があるからこそ、『次こそはサポーターと勝利を手にしたい』と強く思っていました。感謝しています」