今回もビギナー恐るべし…マゴチ快進撃 Wヒット続き船中18匹 三重県・揖斐川河口
前回、ハゼの泳がせでビギナーが6匹の大釣りを決めた三重・揖斐川河口周辺のマゴチ。マゴチを釣ったことがない小塚康夫さん(52)から「自分も釣ってみたい」と声をかけられ、4日に桑名市からレンタルボートで出た。今回もビギナー恐るべしで、小塚さんが最長54センチをゲットするなど大活躍。冷え込みの影響か平均サイズはイマイチだったが、数はリリースを含め船中18匹を数えることができた。 小塚さんのほか、仲間の小川浩一さん(55)に孫の伊藤翔(小3)も同行し、総勢4人で午前7時に出船。ポイントの揖斐川河口を目指した。餌のハゼは早朝、私が出船の準備をしている間、船着き場で小塚さんに釣ってもらった。 川筋を走っていると河口に漁船が多く見えた。何か漁をしているので邪魔をしないようポイントを変え、上流からマゴチを狙う。タックルはロッド7フィート前後、リール2500番、PE2号、テンビン、オモリ20号、ハリス5号1ヒロ、マゴチ針17号。朝は雨が降ったりやんだりしていた。 下げ潮が思ったより速く釣りづらい。漁師が近づいてきて漁具でシジミを採りだした。川底を漁具で引きずる音が聞こえてくる。この状況では釣れない。伊勢湾岸道付近に移動するがアタリはない。いつもなら当たるはずのポイントだが、なぜだろうと見ていると、潮が速すぎて底が取れていないようだ。 オモリを足すと翔にアタリだ。引き込むのを合わせるとヒット。慎重に取り込むと本命マゴチで測ると41センチあった。「よっしゃ~、マゴチ釣れたよ、じいちゃん」。やはり底取りができていなかったのだ。それを仲間に伝えてオモリを足して流すと、私の竿にも明確なアタリが出た。 なかなか引き込まないので、少し竿を持ち上げてテンションをかけると魚が走った。即合わせするとマゴチ特有の引き。玉網入れしたのは38センチだった。今日はサイズが小さい。 次いで小川さんにアタリ。これもゲットしたが「何かマゴチが小さいね」と小川さんが言うので「釣れないよりはいいよ」と私。ふと後ろを見ると、漁師が漁をしていたので邪魔をしないように戻り、同じパターンで攻める。 すると、マゴチ初挑戦の小塚さんに来た。「どこで合わせたらいいのか分からない」と慌てているので「引き込むまで我慢して」とアドバイス。その通りにググーッと持っていったところを合わせ、無事キャッチした。「おめでとう」と祝福すると「初めて釣ったよ。狙えば釣れるもんだね」と大喜びだった。 これで全員マゴチの顔を見られたが、その後はバラシの連続。潮の緩い場所を探して移動を繰り返す。両サイドの川筋に入りたいが漁師の邪魔はできないので、日頃やらない場所まで移動して釣る。流していくと一気に持っていくアタリ。即合わせすると引きがいい。「今度のマゴチはサイズアップだね」と上げると44センチだった。 私の横で餌チェックしていた小塚さんの仕掛けに何か付いている。見るとマゴチだ。23センチと小さかったので即リリースした。朝晩の冷え込みの影響か魚の着き場が変わってきている。こんな場所で釣れると思っていなかったので狙い直すと、翔と小塚さんがダブルヒットだ。「この場所はマゴチが固まっているよ」と話していると、私と小川さんにもアタリがあったがスッポ抜け。 だが、直後に私の竿にアタリがあり、ラインを送って掛け合わせた。すると、仕掛けを入れた直後の小塚さんにも食ったようで「ウソでしょ」と言いながら巻いている。今度は私と小塚さんのダブルヒットだ。「全然引かないよ」と小川さんが言うのは、サイズダウンのマゴチだった。 いきなり私のドラグが鳴り、合わせると重い。ゴミかなと思ったらワタリガニの珍客登場だ。小塚さんが「今度は引きが違うよ。サイズアップ間違いないね」と興奮している。玉網入れすると、54センチのマゴチだった。さらに翔と小川さんがダブルヒット。翔はワタリガニ、小川さんはマゴチで2人ともうれしそうだ。ワタリガニは小川さんにも釣れた。 「最後にドラマが起きないかな」と、小塚さんがデカハゼを付けていた竿にアタリ。続くアタリがないので上げてみると頭だけが上がってきた。「ヒラメの仕業だね」と私。見ると歯形も残っていた。上げ潮に変わるとアタリが遠のき、午後2時に納竿。釣果写真を撮ってから小さいのはリリースした。釣果は23~54センチのマゴチ18匹、ワタリガニ3杯だった。(問)おおぜき=(電)0594(22)4867 (HUNTER・伊藤宗紀)
中日スポーツ