悪路の「国道32号線」解消へ…四国の大動脈となる新しいバイパス道路完成【香川】
岡山放送
香川県と高知県を結ぶ大動脈、国道32号線で問題になっていた山間部の難所が解消されます。三豊市と徳島県三好市の間に新しいバイパス道路が完成し、開通を前に報道陣に公開されました。 くねくねした峠道が続く国道32号線。 慣れていないと運転するのもひと苦労です。 さらにこんな問題も。 (前川裕喜記者) 「約12キロの峠道は大雨が降れば通行規制に雪や凍結でも通行規制になる。通行量の多い国道だが難所と呼ばれている」 国道32号線は香川県と高知県を結ぶ約140キロの道路で、人や物の移動が活発であることから四国の大動脈と言われています。 しかし… (国土交通省四国地方整備局 倉本正樹 課長) 「非常に線形が悪い(急カーブや急勾配が多い)気象条件も厳しく年間を通じて雨が多く冬は雪による通行規制がある」 これは、険しい山間部に道路が通っているためですが、特に数百メートルの山が連なる讃岐山脈がある三豊市から徳島県三好市の間の約12キロの区間が大きな難所とされています。2016年1月の寒波では長時間通行止めとなり、大きな影響が出ました。 そこで国は、2003年度から432億円かけて峠道のすぐ近くに山脈を貫く新しいトンネルを含めた8.4キロのバイパス「猪ノ鼻道路」を整備。バイパスは、ほぼ直線で運転しやすく、多くがトンネルのため雨や雪の影響を最小限に抑えられるということです。 (国土交通省四国地方整備局 倉本正樹 課長) 「物流や観光の行き来が安全でスムーズになる(ことを期待)」 このバイパスは12月13日午後4時から供用が開始されます。
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