【凱旋門賞】シンエンペラーが1週前追いで圧巻の先着 C・デムーロ「良くなっている。チャンスはある」
[GⅠ凱旋門賞=2024年10月6日(日曜)3歳上、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル] 日本馬初の凱旋門賞制覇を目指すシンエンペラー(牡3・矢作)が27日、1週前追い切りを行った。フランス・シャンティイのエーグル調教場にある芝コースへ、クリスチャン・デムーロ(レースは坂井瑠星)を背に登場。僚馬ラファミリア(牡3)、さらには滞在先である清水裕夫厩舎の2頭との4頭による併せ馬で追われると、直線は3頭を大きく突き放す圧巻のパフォーマンスを披露した。 「前走より良くなっている。フィットネスが良化している。前走時は輸送の疲れもあったからね」とC・デムーロは上積みに太鼓判。自身が騎乗して2020年の凱旋門賞を制した全兄のソットサスとの比較についても「メッチャ、ニテル」と日本語でおどけたうえで「遊んだりするところが似ている」と具体的な類似点を指摘した。 前走のアイリッシュチャンピオンSはゴール前で猛追して僅差の3着だったシンエンペラーだが、全兄は同レース4着から戴冠した。C・デムーロは「馬場が重くても全然大丈夫。チャンスはあると思う」と日本馬初Vへ強力に背中を押した。
三嶋 まりえ