川口市の中学校 原爆の悲惨さを伝える講演会/埼玉県
世界に被爆の実相を伝えてきた日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会がことしのノーベル平和賞を受賞しました。こうした中、川口市の中学校で原爆の悲惨さを伝える講演会が開かれました。 講演会は将来、生徒たちに平和社会の実現に貢献するための力を培ってもらおうと、川口市立高校付属中学校で開かれ、中学3年生およそ80人が参加しました。 13日は県原爆被害者協議会、副会長の高橋溥さんが「戦の無い世界を核兵器の無い地球を」をテーマに講演しました。 高橋さんは5歳のときに広島県で爆心地から、およそ1.5キロの場所で被爆しました。 その後、小学6年生で原爆の影響により母親を亡くしました。 高橋さんは、父親が書き残した原爆投下直後の母親の証言を生徒たちに伝えました。 このあと、生徒が「戦争を経験していない世代であり、被爆地から離れた埼玉県の中学生が核兵器のない世界を実現するために、できることは何ですか」と質問しました。 高橋さんは「われわれの体験を感じ、イメージしてあってはならないこととして、とにかく平和になることを願って欲しい」と答えました。 13日参加した生徒たちは平和学習として来年1月に広島県を訪れるということです。
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