路線バス”均一運賃”値上げ 折り合いつかず協議継続
広島テレビ放送
広島市内を走る路線バスの「均一運賃」の値上げをめぐり、国への認可申請に向けた協議で折り合いがつかず、議論が続くことになりました。 広島市内で行われた運賃改定を巡る協議には、交通事業者のほか、広島市や国の担当者らが出席しました。広島市中心部を走る路線バスの「均一運賃」は現在220円です。運転手の不足や燃料費の高騰などを受け、均一のエリアを拡大したうえで、240円への値上げを協議しています。 ■広島電鉄 梶山雅弘 交通政策部長 「現在のダイヤ・サービスを維持しようと思った場合に、正直280円必要なんです。ただ280円はお客様にご理解はいただけない」 広島市が行った市民からの意見募集では運賃改定について半数以上が「理解できない」などと回答。出席者からは、「値上げの理由などが消費者にきちんと伝わっていないのではないか」といった指摘もあり、認可申請に向けた協議は、まとまりませんでした。 現在の「均一運賃」エリア。主には、横川駅や広島駅などJR山陽線より南側です。 これを北側などに広げ西区の大芝や東区の一部に拡大。そして、「均一運賃」を20円値上げし、240円とする方針です。 協議では、「2年前に続く短期間での値上げに利用者の理解が得られないのではないか」といった意見もあがったということです。 交通事業者は、来年2月1日からの運賃改定を引き続き目指し、協議を続けることになります。 《2024年11月29日放送》