女優のサルマ・ハエック、25年前のセックスシーンが「今もトラウマ」
ロバート・ロドリゲス監督の『エル・マリアッチ』の続編として制作された映画『デスペラード』。アントニオ・バンデラス演じるエル・マリアッチとギャングの闘いを描いた作品である。サルマ・ハエックは怪我をしたマリアッチを助ける女性カロリーナ役で大ブレイク、世界的な人気を獲得した。
この作品でバンデラスとのセックスシーンを演じたサルマ。最近ダックス・シェパードのポッドキャスト「Armchair Expert」に出演し、当時の心境について語った。「セックスシーンの撮影が始まったとき泣き出してしまった。『できるかどうかわからない。怖い』って」。
サルマ曰く「怖かったものの1つはアントニオ。彼は本当に紳士でとても親切だったし今も私たちは仲のいい友達なの。でも彼はとても自由。このシーンが彼にとってはなんでもないことのようだったのが怖かった。泣き出したら彼に『君にひどいことをしているみたいな気持ちになるよ』と言われて、泣いていることが恥ずかしくなった」。
体に巻いていたタオルを取ることができなかったとサルマは当時を振り返る。「彼らは私を笑わそうとした。でもタオルを取ってすぐにまた泣き出してしまった。でもどうにか撮ったわ。あの場におけるベストを尽くした」。さらに「これは自分ではないと思えばできる。でも私は自分の父と兄のことが頭から離れなかった。『父と兄もこれを見る? 2人にからかわれるだろうか?』って。男性ならそうは考えない。あなたのお父さんは『見ろよ、あれは私の息子なんだ!』って言うだろうから」。
サルマはバンデラスやロドリゲス監督からハラスメントを受けたわけではないと強調しているけれど、25年以上経った今もこのシーンはトラウマになっているという。撮影現場で多くの女優たちが感じているであろうプレッシャーを物語ったエピソードといえそう。