種イモ品質向上に効果 バレイショ用予冷庫を整備 JA知名
JAあまみ知名事業本部(朝戸力本部長)は、今年度事業でバレイショの種イモを保管するための予冷庫を整備した。種イモの品質向上や生産者が負担する保管料金の低減につながり、生産者からは好評だ。 予冷庫は、鹿児島県知名町知名のJA知名事業本部バレイショ集荷場敷地内に整備。高さ10メートル、幅4メートル、奥行き25メートルで、バレイショが約24キロ入るコンテナを約5000ケース保管できる。予冷庫内の温度は通年で約3度を保つ。整備費は約2400万円。 JA知名事業本部は前年度まで、町内の生産者が栽培した次期作用の種イモを県本土などに輸送して保管していた。予冷庫整備費用の一部は、奄振の輸送コスト支援事業を活用し、生産者の協力も得て、2014年度から資金を積み立てた。 今期は、町内の生産者約50人が約4000ケースを保管した。JA知名事業本部担当者は「昨季までは輸送時の温度変化の影響などで種イモの品質低下がみられたが、予冷庫ができて品質が向上した。利用した生産者の評判もいい」と語った。 次期作に向け、生産者の植え付け時期に合わせて種イモを取り出せるよう、運用の改善も計画しており「より多くの生産者に利用してほしい」と話していた。
奄美の南海日日新聞