TEAM NACSが『LOOSER 2022』舞台あいさつに登場 森崎博之「これからも保護者のような気持ちにさせてしまうと思いますが、しっかり5人でやっていきます」
3月6日、TEAM NACS25周年記念作品「LOOSER 2022」の配信を記念して、札幌シネマフロンティアで同作品の「ファンクラブ会員限定舞台あいさつ付き上映会」が開催。森崎博之、安田顕、戸次重幸、音尾琢真が登壇した。 【写真を見る】退場時、大泉のパネルに拳を振り下ろす音尾 「LOOSER 2022」はTEAM NACSの25周年を記念して、木村ひさし氏が演出、田中眞一氏が脚本を担当して、2004年に上演された「LOOSER~失い続けてしまうアルバム」を新解釈で映像化した作品。上映会は抽選チケットに当選した約500名のファンクラブ会員が観覧したほか、舞台挨拶の模様と併せて生配信された。 ■森崎「この時代に作品を届けることができた。生みの親としてこのご縁に感謝です」 大泉洋は新型コロナウイルス感染症療養中のため欠席となったが、森崎はファンとの再会に喜びを爆発させながら、「今日は大泉も配信を見ている。そういった意味では5人そろっているので、短い時間だけど楽しみましょう!」とあいさつ。 さらに、「LOOSER」の原作者として「舞台版では重要なシーンに自分は出ず、なるべく客観的に見るようにしていた。でも今回は演者として毎日楽しく参加しました。出来上がった映像を見た後は興奮して眠れなくなってしまった。『LOOSER』という作品はいろんなご縁があって、初めての東京公演、アンコール公演、そして今回の映像化と、この作品のおかげでまた新選組を名乗ることができたし、この時代に作品を届けることができた。生みの親としてこのご縁に感謝です」とコメントした。 安田は「限られた撮影日数、そしてこのご時世で撮り切れたのはスタッフの皆さんに感謝ですし、こうして見ていただけた皆さんの前に立てることがうれしい。30代の時に演じた芹沢鴨も、今回40代で演じた芹沢鴨も、自分にとってはどちらもすごく大事。東京のお仕事をさせていただくようになってこの17年間での出会い、お世話になった方々との経験、そういったものがきちんと自分の中で結びついてるような気がしました。今回“黒子”が劇中に登場しましたが、役者としてくすぶっている“佐藤重幸”(劇中で戸次が演じる役どころ)の余韻の中、エンドロールで黒子の皆さんのお名前が出てきたときにグッときました」と感想を語った。 戸次はこの日放送された「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系)に触れて、「五十嵐元太役の戸次重幸です! 本日は“仮面ライダーベイル”変身記念試写会にお越しいただきありがとうございます!(笑)」と言い、作品を感想を求められると「2004年とは役の設定が違っていたり、そういった意味では別作品と捉えてやらせていただいた。作品を見ても全く別の作品になったなと感じます。黒子は木村監督のアイデアでしたが、監督の作る面白い世界観が見事にハマっていたと思います」と話した。 撮影中苦労した点については、劇中で羽織を裏返すことで山南敬助から吉田稔麿に変化する場面に触れ、着用していた衣装について「実は2004年の舞台版と同じ羽織を使っているんです。芝居のテンポに合わせて素早く羽織を裏返さなければならず、そこが大変でした。相当練習しましたね」と裏話を披露した。 今回45歳で沖田総司役を演じた音尾は「昔とビジュアルが違い過ぎて、NACSってメンバー1人変わった?と思われるかもしれません(笑)。一応、カツラが必要じゃないかと提案したんですけどね。でも自然な沖田になったと思いますし、舞台版の台本に書いてあった“ヒラメ顔”はそのまま設定が生きてますので(笑)」とコメント。 撮影の裏話については、「森崎さんとの殺陣のシーンは、有名な殺陣師さんにその場でたくさん殺陣をつけていただいた。でもほぼカットされていたので、そこだけ別の機会に見てほしい!」と、劇中の殺陣シーンについて明かした。 ■戸次「若い情熱が炸裂していた『LOOSER』と、今回の大人になった『LOOSER』の対比も含めて楽しんで」 「木村ひさし監督の演出について」という質問では、森崎と戸次が「私たちの好きにやらせてくれる監督。作品のことも、ファンの皆さんのことも考え、どうやりたいかを聞いてくれる。信頼して撮影に挑めました」(森崎)、「カット割が多いのは木村監督の特徴ですし、セリフをしゃべっていない人物の表情も使う。ですから、人のセリフで自分がこんなに映っているんだ!という点でとてもうれしかったです」(戸次)と回答。安田は「この企画を受けてくださって、監督していただいたことに感謝です」と、監督への感謝を伝えました。 また、欠席の大泉は本人の代わりに等身大のパネルが壇上に置かれ、本人からの手紙も紹介。大泉のボケに客席からは笑いと拍手が起こり、森崎も「彼は非常に元気そうですね!(笑)」と大泉を思いやった。 そして、舞台あいさつの最後に1人1人があいさつ。音尾は「NACS25周年の1つとして、誇らしくお届けできる作品ができた」、戸次は「2004年の若い情熱が炸裂していた『LOOSER』と、今回の大人になった『LOOSER』の対比も含めて楽しんで。見ていない方にぜひ宣伝してほしい!」とコメント。 一方、安田が「25周年を迎えられたのはひとえに支えてくださるファンの皆さんのおかげ。たくさんの方に配信を見ていただければ製作費が回収できますから、皆さんの力にかかっています。25年間甘えてばかりですみません(笑)」と話すと、戸次が「安田さん、いいこと言いました!」と同意する場面も。 最後はリーダーの森崎が「明日からまた、26年目のNACSを始めていきます。1人そろわないってところも僕ららしいかなと。みんなに心配をかけながら25年やってきました。これからも保護者のような気持ちにさせてしまうと思いますが、しっかり5人でやっていきます。これからもTEAM NACSをよろしくお願いします!」とファンへの言葉を送り、舞台あいさつを締めくくった。 TEAM NACS 25周年記念作品「LOOSER 2022」は、3月13日(日)までアーカイブ配信中。 ■大泉洋からのメッセージ お集まりの皆さま、本日は私が、東京マラソン出走のため、舞台あいさつを欠席することをお許しください。自分の年齢、今のコンディションを踏まえて、優勝を狙える最後のチャンスと思い、わがままを通させていただきました。 (中略) 「LOOSER 2022」は舞台版から相当ストーリーも変わり、特に僕の役は設定がガラリと変わって驚きましたが、久々の懐かしいセリフもあって楽しかったです。とにかく藤堂平助が演じていて楽しかったです。(中略)いつか藤堂平助のスピンオフを作りたいと思っています。 今日はそちらに伺えず、本当に本当にごめんなさい。また元気になって早くみんなに会いたいです。