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好対照なレスラー、長州力&三沢光晴がプロレス界に残した遺産

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HOMINIS(ホミニス)

昭和から平成にかけて活躍した長州力と三沢光晴をピックアップし、プロレス評論家の小佐野景浩さんに2人の魅力やプロレス界に残した功績などを聞いた。 【写真を見る】「プロレス激闘の記憶」より "革命戦士"長州力は昨年6月に45年間に及ぶレスラー生活に終止符を打ったが、引退試合まで己のスタイルを貫き通した。 「長州さんは日本のプロレスを変えたと思います。アマレス出身で、本当だったらいろんなテクニックを使えるんでしょうけど、感情の赴くまま攻めるというスタイルを作って。それまでは藤波辰爾さんのようなテクニシャンが好まれていたんですが、感情に訴えるレスラーとしてブレークしました。怒りがただのパフォーマンスじゃないんですよね」 長州が始めた"感情のプロレス"は現在にも大きな影響を残している。言葉でも感情を表現したのが特徴で、藤波に言い放った「俺はお前のかませ犬じゃない」というフレーズは有名だ。 「長州さんは咀嚼しないで、思い付いたことをパッと口に出すから面白いんだと思います。それだけ感性があるんでしょうね。当時はしゃべりを武器にしている人がいませんでしたから、余計に新鮮でした。Twitterでも話題になっていますが、ともすると乱暴なだけになりがちなのに、どこか品があるんですよ」 長州とは真逆で"寡黙さ"を貫いたのが三沢光晴だ。全日本プロレスで活躍した後、'00年にプロレスリング・ノアを旗揚げ。自ら社長となって団体をけん引した。 「彼は"さりげなく命懸け"なんですよね。マイクアピールはほとんどせず、自然体なんだけど、弱音も吐かないし、思い詰めた雰囲気を見せずに、いつもニヤリと笑っている。『この人は強いんだな』と感じました」 ノア時代の三沢は橋本真也や蝶野正洋らとのドリームマッチを実現。タイトル戦線でも活躍し、数多くの名勝負を生み出してきた。残念ながら試合中の不慮の事故で'09年に亡くなったが、 今でも三沢の思いは後輩たちに受け継がれている。 「当たり前なことですが、泣き言を言わない、真摯に一生懸命やる、ごまかさない、そういう伝統は今でも守られていると思います。それがプロレスで一番大切なことですから」 おさの・かげひろ●「週刊ゴング」元編集長。現在はフリーランスの立場で雑誌、新聞、携帯サイトで執筆。またコメンテーターとしてテレビでも活動。'06年からはプロレス大賞選考委員も務めている。 取材・文=村上謙三久

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