今の時代「貯蓄4000万円以上」ある世帯はどれくらい?世帯主が65歳以上と未満でどれだけ変わるのか
以前から言われている老後の不安に加えて、食料品や日用品、電気料金などが値上げされている昨今。値上げによる影響をじわじわと感じ、節約や貯蓄について考える機会も増えたのではないでしょうか。 【画像】世帯の貯蓄の平均と中央値、分布を丸ごと確認(出典:総務省) 2019年には「老後2000万円問題」が話題となり、老後に向けた貯蓄額として2000万円を一つの目安にされている方もいるでしょう。 一方で世の中にはその倍、貯蓄を4000万円以上保有している人もいます。今の時代、貯蓄を4000万円以上保有している人はどれくらいいるのか、総務省の資料より確認しましょう。
「貯蓄4000万円」を保有している人はどれくらいいるか
今回は総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2021年(令和3年)平均結果(二人以上の世帯)」より、まずは二人以上世帯の貯蓄について分布を見ていきます。 二人以上世帯の貯蓄の平均値は「1880万円」と2000万円に近い結果となりました。貯蓄保有世帯の中央値は1104万円となっています。 貯蓄ゼロ世帯を含めた中央値は1026万円。平均は一部の富裕層の影響を受けるため、こちらの中央値がより実態に近いと言えるでしょう。 二人以上世帯のなので幅広い年代の方が対象となりますが、貯蓄の中央値は1000万円程度でした。 一方で分布を見ると、最も多いのが貯蓄「4000万円以上」の世帯で12.8%。二人以上世帯の10世帯に1世帯は貯蓄を4000万円以上保有していることがわかります。 ただし次に多いのは「100万円未満」が10.5%となっており、貯蓄がない世帯も10世帯に1世帯あるのが現状です。
働く世帯で「貯蓄4000万円以上」はいるのか
次に、働く世帯に絞って貯蓄現在高を確認してみましょう。 二人以上世帯のうち、勤労世帯の貯蓄の平均値が1454万円。 貯蓄保有世帯の中央値は833万円、貯蓄ゼロ世帯を含めた中央値は784万円でした。 先ほどはすべて1000万円を超えていましたが、こちらは平均以外は1000万円以下ですね。 働く世帯は結婚したばかりやお子さんの小さいご家庭、住宅ローンや教育費の負担が大きい家庭などさまざま。年代的に年収がまだ低かったり、家庭の状況によって出費が多い方も多いものです。 そのせいか、最も多いのは貯蓄「100万円未満」で12.2%。しかし次に「4000万円以上」で8.5%となっています。 勤労世帯の貯蓄「4000万円以上」世帯は、二人以上世帯に比べれば少ないものの、一定数いると分かりました。 実際には貯蓄は日々の積み重ねの他、相続資産などもあるため一概には言えないでしょう。